りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小はぜ勉強会 ~勉強会ですが負けませんっ!~

12/2(土)、和光大学ポプリホール鶴川で行われた「柳家小はぜ勉強会 ~勉強会ですが負けませんっ!~」に行ってきた。


・小はぜ「浮世床(夢)」
・小はぜ「厄払い」
~仲入り~
・小はぜ「味噌蔵」


小はぜさん「浮世床(夢)」
師匠のところに伺うのでラッシュの小田急線に乗った小はぜさん。
当然座れないんだけど、座っていたとしても立ってる人がぐいぐい膝を押してくるから大変。でも慣れているのか神経が太いのか、そんな目に遭っても全然平気で爆睡している人もいる。中にはきれいなキャリアウーマンみたいな女性が口をぱかーんと開けて熟睡していたり。
男だったら放っておくけどきれいな女性だったりすると「みんなが見てますよ」とどうにかして起こしてやりたい気持ちに。
あれ、上を向くから口があいちゃうんですね、下を向いて寝てれば口があくことはないのに…。

そんなまくらから「浮世床(夢)」。
この間お茶の水で見た時よりもっと伸び伸び自由で楽しそう。
こうやって丁寧に噺を育てていっているんだなぁ…。
それにしても女性にデレデレするところの楽しいことといったら。またそののろけを「うんうん!」「それで?」と身を乗り出して聞く江戸っ子たちの楽しさよ。


小はぜさん「厄払い」
ああ、こういうその季節でないと聞けない噺を聞くことができるというのはほんとに幸せ。
小はぜさんの与太郎さんはにこにこしていてなんかほんとに憎めない。
厄払いちゃんと言わずに逃亡しちゃうなんていうのも、この与太郎さんならしょうがないか、という気持ちになる。
楽しかった。


小はぜさん「味噌蔵」
ネタ卸しに気が重いようなことを仲入り前のまくらでおっしゃっていたけど、なんのなんの。
ネタ卸しとは思えない完成度の高い「味噌蔵」だった。
やってるうちに小はぜさんも楽しくなってきたのかな。番頭さんの「どがちゃか」がほんとに楽しくて見ていてこちらも思わずニコニコ顔に。
さん助師匠とは違って(笑)とてもオーソドックスな「味噌蔵」だったけど、旦那が子どもが生まれたと聞いて弱るのも、そんなに嫌な感じはなく。
旦那が早く帰ってきちゃったのも、風が強くて店が心配で、だったっていうのも小はぜさんのを見て納得。

奉公人のご馳走三昧に怒り狂った旦那が、一晩たって考え直して、これからは毎日のおかずを少し増やしてくれたらいいな、なんて思う帰り道だった。