りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

小んぶにだっこ

9/8(金)、落語協会で行われた「小んぶにだっこ」に行ってきた。


・小んぶ「金明竹
~仲入り~
・小んぶ「お化け長屋」


小んぶさん「金明竹
天歌さんの実家に泊まって宮崎で仕事をしてきたときの話。
小動物が大好きなんだけど、小動物に好かれたためしがない。多分やつらが思う「人間」よりでかいからでしょう。
天歌さんの家でも犬を飼っていて、自分は犬も大好きなので「よしよし」とかわいがっていたら、なんとこの犬がことのほか小んぶさんに懐いてくれた。
家の人たちはことさら犬をかわいがったりはしていなくて、この犬も結構よく吠える犬で、ちょくちょく遊びに来るおばさんにもいつも吠えている。
おばさんも慣れたもので「このあほ犬が」「ほんまあほやな、お前は」といなしている。
それを見た小んぶさん。
こんなに「あほあほ」言われている犬とこんなに気があう俺って…と思い、ちょっと…おばさんがいる間はあんまりべたべたしないで…と思ったけど、犬の方はお構いなしに小んぶさんに向かって腹をだーんと見せてひっくり返って「かわいがって~」。

…ぶわはははは。おかしいなぁ。
あと、妹さんの子どものチャイルドシートを外して小んぶさんが乗るもんだからその子から「チャイルドシート…」と泣かれた話とか、おかしかった。

そんなまくらから「金明竹」。
これがまた小んぶさんらしい「金明竹」。
まつ公がおじさんに傘の断り方を教えてもらうとニコニコして「よし!断ろう!」と張り切ったり、まつ公が断った後でおじさんが出てくると「おじさん…聞こえてた、よね?」と言ったり。
関西弁の使いが来てそれにおかみさんが戸惑うところも、やたらとまつ公に「おともだち?」と頼ったり、旦那が帰ってきて「誰が来たんだ」と聞かれるとおかみさんが「よしましょう…」となかったことにしようとしたり。

小んぶさんらしい、疑問とその回答が楽しかった!


小んぶさん「お化け長屋」
ちょっと時間を気にしながら…。
最初の男が帰った後に、木べえさんが「こんな風に怪談話をしたんだよ」とやって見せると、聞いた長屋の男が本気で怯えるのがおかしい。
また話をしている木べえさんが「芸が細かいってほめてくれよ」と言うのも。

二番目に来た男も、豪快なだけで気はいいのが小んぶさんらしい。
木べえさんの話にちっとも驚かないけど「芸が細かいな」とほめてくれるところも笑ってしまう。

後家さんのところに泥棒が入って、寝ている後家さんの胸元に手を…と言うと、「そういう話、おれ大好き!」と喜ぶと「…そういう話にはなりません」。

…ぶわははは。
楽しかった~。

それにしても、この日はどうした?というぐらいお客さんが多くて、しかもなんか初めてという感じの人が多くて、おそろしいほどどっかんどっかんうけるので、ちょっと「え?」と思ってしまった。
なんだろう。盛り上がるのはもちろんいいんだけどあんまり盛り上がるとちょっと違うのではと思ってしまう…。ファンってめんどくさいものですね…。