りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

横浜にぎわい寄席

9/2(土)、横浜にぎわい寄席に行ってきた。


・竹わ「初天神
・鯉ん「四人癖」
笑組 漫才
・龍玉「もぐら泥」
~仲入り~
・ときん「家見舞」
・正二郎 太神楽
・南なん「中村仲蔵


竹わさん「初天神
学校寄席のまくらから「初天神」。
テンポがよくて口調がよくて噺がしっかりしているから、時折どきっとするようなギャグが入るとそれがすごく引き立って面白い。
竹わさんといい、竹千代さんといい…師匠は苦手だけど弟子は好きだな…。

鯉んさん「四人癖」
長いまくらからの「四人癖」。
確かに自分で言ってたように、やたらと襟を直すくせのある鯉んさん。
鼻の下をこすったり、目をこすったり、手をばたばたさせたり…。目まぐるしいけど鯉んさんにとてもよく合ってた。


龍玉師匠「もぐら泥」
寄席だとなかなか本気を見せない(失礼!)龍玉師匠だけど、「もぐら泥」すごくよかった!
鯉泥のまくらからの流れ。もしかしてさん助師匠と出所は一緒なのかな。あるいはさん助師匠、龍玉師匠に教わったのかな。
同じ展開なのにまったく印象が違う。

龍玉師匠の「もぐら泥」、出てくる人たちがみんな腹に一物ありそう。泥棒に入られる長屋の男もそのおかみさんも展開によっては殺したり殺されたりしそう(笑)。
さん助師匠の泥棒はどんなにすごんでも明らかにまぬけそうだったけど、龍玉師匠の泥棒はほんとに火をつけそう。目が怖い~。

圓朝風味の「もぐら泥」、すごくいいものを見た気分。よかった!


ときん師匠「家見舞」
ときん師匠の落語はのびのびしているから好きだなー。
50銭って見せるときに手がかじかんでいたり、瓶の水を使った料理にびくびくしたり…。わかっているけど笑ってしまう。
楽しかった。


南なん師匠「中村仲蔵
わーい、南なん師匠。1ヵ月ぶり~。会いたかったよう。
まくらなしで「中村仲蔵」。きゃ~。

でも前半はちょっとなんか話しづらそうな印象が。体調がよくなかったのか、呼吸があわなかったのか。
最前列で見ていたのでちょっとどきどき。
でも後半に入ったらいつもの南なん師匠にもどって、私自身も噺に入り込んで、舞台の上の仲蔵がくっきり浮かんで、仲蔵の気持ちに寄り添って一喜一憂して、最後は涙…。


ああ、でも、そうなのだ。あまりに好きで見に行きすぎているとその日の調子とか細かいところもよーくわかるようになってしまい、純粋に落語を楽しむ「いいお客」じゃなくなってしまう。
小三治師匠でも私は好きすぎて見に行きすぎて、そういう風に見てしまうんだよなぁ。これって明らかに追っかけの弊害だよな…。反省するけど欲が深すぎてつい見に行ってしまうんだけど。