りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場7月下席夜の部

7/26(水)、鈴本演芸場7月下席夜の部に行ってきた。
 
・さん助「臆病源兵衛
~仲入り~
・楽一 紙切り
・一朝「湯屋番」
・左龍「名刀捨丸」
 
さん助師匠「臆病源兵衛
さん助師匠の「臆病源兵衛」は初めて。わーい!
源兵衛のエキセントリックな怖がり方とどっしりとした地の部分がとてもいいバランス。
「うわぁぁぁ!」って大きな声出すだけでおかしいんだから、ずるい(笑)。
 
源兵衛がびっくりしすぎて死んじゃっても「別にいいよ」と言っていたくまさんは、自分が死んでも(実際は死んではいないのだが)あきらめがいい。
「なんだよ、あいつにとりついてやろうか」と言った後に「でもめんどくせぇからいいや」っていうのがなんともいえずばかばかしくて楽しい。
くまさんが死んじゃったと聞いた兄貴分も「なんてことしやがるんだ」と言いながら「じゃしょうがねぇからお前捨ててきな」とあっさりしてて、そういうところがいかにも落語らしくて好きだ。
この噺、こんなに面白い噺だったんだ!
すごくさん助師匠に合っていて、すごく面白かった。
 
左龍師匠「名刀捨丸」
初めて聴く噺。だけどストーリー、知ってたんだよな。なんでだろう。講談で聞いたことがあったのかな。
シリアスだけどちょっと笑えるところもあって、なにより治三郎のキャラクターが明るくて呑気で鷹揚で…そこに救われた。
大仰じゃなくて淡々としているんだけどでも話の吸引力もあって引き込まれた。
すごくよかった。びっくりした。