りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場7月中席昼の部

7/17(月)池袋演芸場 7月中席に行ってきた。
 
・緑助「真田小僧
・やなぎ「まんじゅうこわい
・さん助「胴斬り」
・世津子 曲独楽
・うん平「浮世床(将棋、本)」
歌笑「親子酒」
ホンキートンク 漫才
・小里ん「へっつい幽霊」
・小はん「馬のす」
・仙三郎社中 太神楽
・権太楼「蜘蛛駕籠
~仲入り~
・菊之丞「町内の若い衆」
・左龍「長短」
・アサダ二世 マジック
小満ん「青菜」
 
さん助師匠「胴斬り」
わーい、「胴斬り」!
辻斬りにあったというのに「お前がそうやっていつもぷらぷらしてるから」と友だちにもおかみさんにも責められるのが、何度聞いてもおかしい。
そして斬られる前はぷらぷらしていたのに、斬られてから、上半身と下半身でそれぞれ別々に仕事に就きまじめに働くという面白さ。
この日は初めて寄席に来たという感じのお客さんが多かったようだけど、最初の展開に「はっ」となったあと、そのギャップにぐふふふふと笑っている感じが伝わってきて、ほっとした。
こういうヘンテコな世界、好きなんだよー。
 
小里ん師匠「へっつい幽霊」
楽しいなぁ。幽霊が妙に愛想がよかったり、男が全然怖がらなくてどしっとしていたり、そういうのがおかしいし、なにより「間」で笑ってしまう。
 
小はん師匠「馬のす」
もう最初から最後までたまらなくおかしい。
枝豆を食べてるだけでこんなに面白いって反則でしょ!
 
権太楼師匠「蜘蛛駕籠
70歳になりました、と権太楼師匠。
鈴本なんかに出ると…いや鈴本だけじゃない他の寄席でもそうだけど、顔付けを見て「げ。俺がこの中で一番年上だ」ってことが多くなってきた。
なのに今日のこの顔付けはなんですか!あれ、俺、お茶入れないといけない?って思っちゃった。
歌笑師匠の「親子酒」、袖で見てたけどね、もういいよね、あれをずっとやってて今もやってるんだから。あと「馬のす」、あれね。もうなんなのあれは。凄いでしょ、今日は。見ておいた方がいいよ、ほんと、今のうちに!そうすりゃ後で自慢できるから。「おれ、生で見たよ」って。

そんなまくらから「蜘蛛駕籠」。
うおお、「代書屋」じゃない権太楼師匠、ほっんとに久しぶりに見た!これもこのメンツだったからなのかな。嬉しい~。
とてもわかりやすく面白い。この噺ってなかなかそんなには笑えないことも多いんだけど、さすがにもう最初から最後まで面白い。テンポがいいんだよなぁ。なんか変拍子っていうか…すっごい手馴れたジャズみたいな。遊びがいっぱいで余裕綽々で。
このしぶーいメンツの中にあってすごく若々しさを感じた。
 
小満ん師匠「青菜」
ごくごくあっさりとしていて素敵な「青菜」。植木屋さんが江戸っ子らしくさっぱりしていて素直にお屋敷の雰囲気に憧れているのが伝わってくる。おかみさんも口が悪くてえばってるけど、亭主の遊びにつきあってあげる気の良さがあってすてき。
それだけに汗だくて出てきたおかみさんが目に浮かんできて大笑い。
小のぶ師匠の代演を小満ん師匠がつとめる、っていうのがまた素敵で、よかった~。