りつこの読書と落語メモ

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第23回中野新橋寄席

6/26(月)、八津御嶽神社で行われた第23回中野新橋寄席に行ってきた。


・小はぜ「やかん泥」
・今松「粗忽長屋
~仲入り~
・今松「抜け雀」

 
小はぜさん「やかん泥」
今松師匠の会の前方に小はぜさん!
こちらの会では決まった二ツ目さん何名かでローテーションしているようなので、これからは定期的に小はぜさんが出るのかな。うれしい~。って喜ぶわりにこちらの会におじゃまするの2年ぶり。主催の方は感じがいいんだけど、コアなファンの人にはなんとなく歓迎されてない感じがするので行くのに勇気がいるんだな…。

ここの会場はとても立派な神社で高座の後ろに祭壇があるんだけど、「私がここにこうして座りますと…なんかありがたい感じがしませんか」「私も初めて来た気がしないんです。なんかこう故郷に帰ってきたような…」と小はぜさん。
…確かにすごいお坊さん感!
でもそんな言葉とは裏腹にとても緊張気味の小はぜさん。
そうだよねぇ。今松師匠、気難しそうだし、さらにそのお客様も一筋縄ではいかなさそうな…。
でもとってもまじめできれいな落語をやる小はぜさんだから、きっと今松師匠のお客様にも可愛がられる…と、思うよ!(南なん師匠風に)
 
緊張気味のまくらから「やかん泥」。
まくらは危なっかしかったけど落語に入ったら落ち着いた(笑)。
親分と一緒に「仕事」に行けるのがうれしい新米泥棒。提灯を持って行こうとしたり、財布を忘れたからちょっと戻ってとってきます!と言ったり、あれやこれやを親分に問いただすのがおかしい。
あんまりうるさいから親分にポカリとやられて「私、暴力で人を黙らせようっというのが一番嫌いなんです」と本気で怒り出すのも、なんか小はぜさんらしくて楽しい。
小はぜさんの「やかん泥」、何回か見ているけど、見るたびにすっきりしてきている印象。
よかった。

今松師匠「粗忽長屋
聞き飽きた噺も今松師匠がやられるともう全然違っていて最初から最後までなんともいえず楽しい。

なんだろう。どこからどこまでも「落語」で、この世界観がとても落ち着くというか居心地がいいというか。肩の力を抜いてふわっと身を委ねる幸せ。
すごく考えられて落語をされているのだろうけど、それを聞いてる側に感じさせないというか、客に負担を強いないんだよな。

いいなぁ、今松師匠の落語の世界って。幸せとしかいいようがない世界。好きだ。


今松師匠「抜け雀」
粗忽長屋」も「抜け雀」も今松師匠がやりそうにないイメージがあったので意外。でもこれがまたとても良かった。
余計な言葉や台詞が一つもなくても、甚五郎の職人としての厳しさや気難しさ、気まぐれさがじんわりとにじみ出ている。
それに対する宿屋の主人の人の好さ、正直さがまたとてもいい。

お殿様に頼まれても売らずに甚五郎を待っていた主人に「お前にやるよ」とケロッと言うところ、今松師匠と甚五郎が重なって見えた。
何か特別なくすぐりが入っているわけじゃないのに、誰とも違う世界。