りつこの読書と落語メモ

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穢れの町 (アイアマンガー三部作2)

 

穢れの町 (アイアマンガー三部作2) (アイアマンガー三部作 2)

穢れの町 (アイアマンガー三部作2) (アイアマンガー三部作 2)

 

 ★★★★★

月桂樹の館で暮らす男の子ジェームズ。ある日館を逃げ出したジェームズは、フィルチングの町で、決して使うなと言われていた金貨でパンを買ってしまう。それがとんでもない事態を招くとも知らず…。物の声を聞く能力をもつクロッド・アイアマンガーと、勇敢な召使いのルーシー。世にも奇妙で怖ろしい運命に見舞われた二人の未来に待つのは?堆塵館に何が起きているのか。著者本人によるイラスト満載。『堆塵館』で読書界に衝撃を与えた三部作第二部。  

アイアマンガー三部作の第二部。
図書館で借りた本の方を先に読まなければと思いながらも買ったら我慢できず読み始め2日で読んでしまった!

月桂樹の館で暮らすジェームズが主人公。
記憶をなくし、厳格な家庭教師アーダに監視されて暮らすジェームズは、「堆塵館」の主人公クロッドの「誕生の品」だ。
クロッドがおじい様に十シリング金貨に変えられたとき、クロッドの「栓」であったジェームズは人間に戻ったのだ。
ある時、毎日渡される薬を飲まなければ頭がぼーっとしないということに気づいたジェームズは薬を飲むふりをして何日も飲まずにすませ、そうしているうちに自分が「栓」に変えられる前の暮らしを思い出す。
自分の元の家族を探そうと、十シリング金貨を携えてジェームズは月桂樹の館を飛び出す。

人間に戻ったクロッドは、おじい様をはじめとするアイアマンガー一族が町の住民たちにどんなひどいことをしていたかを知り、どうにかおじい様を説得しようと考える。
一方「ボタン」に変えられたルーシーも人間に戻り、ごみの山の中で育ったビナディットと共に生まれ育った宿屋に戻る。

自分たちの一族さえ良ければあとの人たちはどうなってもいいというアイアマンガー一族と貧乏と常に監視され虐げられているために思考が停止している穢れの町の住民たちは、現代社会を風刺してるようにも思える。

意気地無しと正義感が表裏一体のクロッドと跳ねっ返りのルーシー。ゴミの塊のようなビナディッドも気になる。三巻が早く読みたい!