りつこの読書と落語メモ

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いちゃいちゃ

6/8(木)、連雀亭で行われた「いちゃいちゃ」に行ってきた。
 
志ら乃 挨拶
寸志「庭蟹」
助六「両国八景」
~仲入り~
志ら乃「道灌」
志ら乃、小助六、寸志 鼎談
 
志ら乃師匠 挨拶
今の立川流のニツ目は他の協会とも交流しているけど、その上の真打となると全くそれがない。
他の協会の噺家さんと一緒に仕事がしたいなと思っていたらありがたいことに渋谷らくごに顔付けしていただいて、今まで口もきいたことがない人たちとご一緒する機会ができるようになった。
助六さんとはそのしぶらくで何回か一緒になって、ああ、いいなぁ、こういう芸って…ちゃんと寄席で育ってるっていいなぁ、と思って、そうか!自分で会を企画すればいいんだ!それで自分がHUBになって人と人をつなげるようなことができれば、と思っ
ていて。しぶらくで一緒になった時、助六さんの方から飲みに誘ってもらって、お願いして今回の会をやることになった。
寸志さんとは彼が前座の頃は一緒になる機会もあったけどニツ目になってからなくなっていて、でも彼もなかなかの落語マニアだし、この二人の組み合わせはいいんじゃないかなと思って出演をお願いした。
 
…おお。多分熱い人なんだろうなとは思っていたけれど、やはり(笑)。
でも確かに真打になると逆に交流が難しいっていうのあるよね。
ニツ目の時から交流をしていれば真打になってからもその関係を続けてはいけるんだろうけど。
私は特に協会はこだわらず見に行っている方だと思うけど、それでも立川流の寄席はさすがにそんなには行ってないので、こういう会はありがたい。
 
寸志さん「庭蟹」
リズムと間と表情、身体の使い方が絶妙で、もう最初から最後まで隈なく面白い。
番頭がうまくシャレを言っているのに「ああ、私の身体を心配して言ってくれてるんだね。ありがとありがと。」ときちんとお礼を言う旦那が素敵。
定吉に笑われても旦那が断として「シャレがわかってないわけじゃない」と認めないのもおかしい。
笑いっぱなしだった。好き好き。
 
助六師匠「両国八景」
志ら乃師匠からこの会に誘われた時の話。
しぶらくで出番が一緒だった時に鯉八を飲みに誘っていつもと同じじゃつまらないからと志ら乃師匠に声をかけた。
店に入ってからわかった。志ら乃師匠がお酒を一滴も飲めないということを。
なのに飲んでない志ら乃師匠が一番熱かった!
「お前さん、あたしの会に出てくれないかい」と言われ、面と向かって「お前さん」って言われたの初めて!長屋のおかみさん以外でも使うんだ!と。
 
お酒がなくても仲良くなれるけどお酒があればもっと早く仲良くなれる気がする、と言いながら、お酒のまくらへ。これが聞きなれたまくら(酔っぱらって仲良くなった二人が自分の家を説明するやつ)なんだけど、すごくおかしい。
そしてそんなまくらから「両国八景」。
最初の部分は「ずっこけ」。たちが悪い酔っぱらい、いるいるこういうの!(自分もか…?!)この部分はたまに聞くことがあるけど、そのあと広小路を抜けて行って香具師が出てくるというのは初めて聴く。
助六師匠が出てくる前に湯呑が置かれたので「ええ?小助六師匠、お茶飲みながらやるの?」と思ったらそうではなくて。
この湯呑を使って早接ぎの粉を売る香具師
もう本当に面白くて、しかもこの湯呑を使う手つきも鮮やかで、楽しい~!たまらん!
これは先代の助六師匠がやってらした噺らしいんだけど、落語マニアの小助六師匠がなぜ助六師匠のところに弟子入りしたのかというのがうかがい知れるような気がして、ファンとしたらたまらなかったなぁ。
 
志ら乃師匠「道灌」
この会は自分の大師匠のことをお互いに語り合うという趣旨の会だったので、談志師匠の話を。
直接稽古をつけてもらったことはないけれど二ツ目に昇進するときに談志師匠の前で「道灌」をやり、そのあと「親子酒」の稽古をちょこっとだけつけてもらった、と。
志ら乃師匠って談志師匠が乗り移ったかのように口と体を曲げて話をされるんだけど、本当に談志師匠、そして志らく師匠のことをリスペクトしているんだろうなぁというのが伝わってきた。
で、思い入れのある「道灌」を。
立川流ってやっぱりもとは柳家だったんだなっていうのが伝わってきてなんかいいなぁと思った。
でも「道灌」ってほんとに難しい噺なんだな…。これを面白く聞かせるって本当に大変なことよね…。

志ら乃師匠、小助六師匠、寸志さん 鼎談
志ら乃師匠が聞き役になって小助六師匠と寸志さんが落語の音源なんかをいつから集め始めたのか等を聞いたんだけど、いやもうこれが面白い!
小学生の頃から落語好きで演芸番組を録音していたという小助六師匠。勉強するときに志ん生師匠の落語だと間が結構あるから気になって勉強がはかどらないんだけど、先代の助六師匠だと音楽のような落語だから勉強がすすんでよかったってあなた…。
「私も数学の勉強の時だけ自分に落語を聞きながらやることを許してました」って寸志さん…。
音源を集めてることが楽屋でも知られているから自然に自分のところに集まってくるという小助六師匠。その音源はどうやって整理しているのかという質問に、亭号順に並べていて、あとは別に何があるかをリストにしていて、それは中学生のころからやってるって…もう最高。

志ら乃師匠から「何か珍しい音源とかお宝を持ってきてくれ」と頼まれたという小助六師匠と寸志さんが持ってきたお宝を披露。これももうなんか想像の上を行きすぎていてマニアじゃないとすごさがわからないっていうのがおかしかったなぁ。

また次回もあったら絶対行きたい。楽しかった。