りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

浅草演芸ホール5月中席夜の部

5/11(木)浅草演芸ホール5月中席夜の部に行ってきた。
 
・鷹治「つる」
・圓馬 漫談
・ひでや・やすこ 漫才
・伸治「お菊の皿
・笑遊「看板の一」
・うめ吉 粋曲
・蝠丸「井戸の茶碗


圓馬師匠 漫談
漫修学旅行生がいたからかなぁ、漫談だけだった。残念…。
 
伸治師匠「お菊の皿
笑顔で出てきて本当に楽しそうに落語をされるんだよねぇ。座布団の上でふわふわっと身体が弾むように浮くのがもうかわいくて楽しくて。
最初にお菊さんが出てくるところで鳴り物が入るんだけど「あーーびっくりした」「びっくりしたなぁ」「三味線に太鼓まで鳴るんだもん」ってにこにこ言ったのがおかしかった~。
 
笑遊師匠「看板の一」
修学旅行生にロックインして、何かと固まって座っていることや席がこんなに空いてるのにそんなに後ろに座らされて…と攻撃が続くので、ひやひや。
落語はノリノリではっちゃけててすごくおかしかったけど、個人攻撃はされる方もつらいし見ていてもつらいからやめてほしいなぁ。
 
蝠丸師匠「井戸の茶碗
笑遊師匠のことを噺に何回か登場させて「ありゃひどい」とつっこむのがおかしくて大笑い。
そういえば前にも同じようなことがあったなぁ。確か末廣亭で蝠丸師匠がトリの時に、桟敷席の団体客がお弁当を食べているのを笑遊師匠がいじり倒して…あとから出てきた蝠丸師匠がさんざんそれをけなしたんだった。けなしても実際は仲がいいことも伝わってくるし全然嫌な感じじゃなくて、すごくほっとしたんだった。
 
蝠丸師匠の「井戸の茶碗」はこれで二回目だけど、清兵衛さんが正直な人だけれどいかにも「庶民」らしく、お侍さん二人とくっきり身分の違いが出ている。
千代田様の暮らし向きは厳しいんだろうねと高木氏に言われると、遠慮なくパーパーその貧乏ぶりについて語ったり、千代田氏に向かって五十両受け取りなさいよと言う時も「ここのお宅は我が家よりひどい」と言ったり。
落ちぶれてしまってもプライドだけは高い侍と、貧しいけれどそれを受け入れて気楽そうな屑屋さんと、どちらの方が幸せだったんだろう、なんてことを思いながら、あっさりしていて楽しい「井戸の茶碗」だった。