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りつこの読書と落語メモ

はてなダイアリーからブログに移行しました。

ゼロヴィル

 

ゼロヴィル

ゼロヴィル

 

★★★★

「映画自閉症」の青年ヴィカーは、映画『陽のあたる場所』のモンゴメリー・クリフトエリザベス・テイラーを、自分のスキンヘッドに刺青している。フィルム編集の才能が買われ、ハリウッドで監督作品を撮ることになるが…。『裁かるゝジャンヌ』、『めまい』、『ロング・グッドバイ』…映画と現実が錯綜する傑作長篇!

 映画自閉症の青年が主人公のこの物語は前半はエリクソンらしくもなく?時空間がぐにゃぐにゃになったりしない普通の展開なので、戸惑った。
短めのセンテンスで印象的なシーンを重ねていくのは映像的で、ヴィカーと一緒に次々映画を見ているような感覚。

ここに出てくる映画の内容を知らなくても小説自体は楽しめるけど、知っていたらより楽しめることは間違いない。

わかりあえそうでわかりあえない人との出会いと別れを繰り返してきたヴィカー。
彼の本当の気持ちを私は理解できた気がしないのだが、最後モンゴメリーと対話できたヴィッカーはしあわせになれたのだろうか。