りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ふたりらくご

4/17(月)、ユーロライブで行われた「ふたりらくご」に行ってきた。
渋谷らくごに行くのは今回が初めて。始まった当初から何かと話題になっていたし好きな噺家さんも出ていたのだけれど、ふたりらくごの18時開演は早すぎるし、かといって渋谷らくごの20時開演は遅すぎる…というのもあってなかなか行けなかったのだが、今回は大好きな左談次師匠と秋に真打ち昇進が決まっている気になる志ん八さんの組み合わせだったので、満を持して(←大げさ)。

・左談次「五人廻し」
・志ん八「ん廻し」

 

左談次師匠「五人廻し」
志ん八さんが秋に真打に昇進し師匠「志ん五」の名前を継ぐことになっているので、今日のトリは志ん八さんがとります、と左談次師匠。
志ん八さんの師匠の志ん五師匠は日暮里の長屋に住んでいて、自分はほんとに足しげく通っては飲ませてもらっていた。
志ん五師匠の名前はもともとは「志ん三」で志ん朝師匠が「志ん三」と付けていたのだが、5丁目に引っ越しをして「志ん五」を名乗るようになり、志ん朝師匠が「なんて無礼なやつだ」と言っていた(笑)。
その志ん五という師匠の名前を継ぐ志ん八さん。師匠の名前を継ぐというのは本当にすごい名誉なことで…私が談志を継ぐようなもの…そう考えてみるととんでもねぇことだな!
 
…ぶわははは。
左談次師匠のこの軽さと毒とでもちょびっとにじみ出るやさしさがたまらない。大好きだ。
 
そんなまくらから「五人廻し」。
もうこれがすごく楽しい。
特に漢語交りに話す理屈っぽい男の物言いがツボでおかしくておかしくて。
4人目の「〇〇でげす」という男の気持ち悪さも左談次師匠だとカラッとしていてとても楽しい。
大臣の部屋にいた花魁のけだるくさばさばした色気にはちょっとどきっとした。
 
志ん八さん「ん廻し」
仕事を断らないことをモットーにしている志ん八さん。
跳び箱の上で落語をやったというまくらから「ん廻し」の通し。
志ん八さんの古典聞いたのは初めて。
新作はなんかあんまり好みではないんだけど(すみません!)、古典の口調とかリズムが気持ち良くてすごく良かった。軽くてテンポがよくてメリハリがほどよくあって。
うわーーなんかびっくりだなぁ。先代の志ん五ファンの友だちが「志ん八さんの古典、すっごくいいから聞いてほしい」と言っていたけど、たしかに…。

真打披露目も楽しみになってきた!