りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

語り手の事情

 

語り手の事情 (文春文庫)

語り手の事情 (文春文庫)

 

 ★★★★

ヴィクトリア朝の英国。性妄想を抱いた男性だけが招かれる謎の館で繰り広げられる奇っ怪な物語の行方は?鬼才が本領を発揮した異色作 

 長年の積ん読本なのだが、こんな内容だったのか!満員電車で読むのはかなり勇気が必要。読んだけど。

エロのようでエロでなく、哲学的なようで結構おバカで、マニアックなようでわりと普通という、なかなか感想が書きにくい小説。

後宮小説」がとにかく大好きなのでそれに比べると劣るけど(私にとったら)、でもユニークな小説を書くひとだなぁという印象。
語り手が変わって急にギャル語?になるのはいかがなものかと思いながらも、面白かった。