りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

末廣亭2月中席昼の部~夜の部

2/11(土)、末廣亭2月中席昼の部~夜の部(途中まで)に行ってきた。


昼の部
・桜子「秋色桜」
・鯉八「ぼくの兄さん」
・八重子プラスワン マジック
・小夢「看板の一」
・可龍「桃太郎」
D51 コント
・遊之介「粗忽の釘
・陽子「椿姫」
・章司 江戸売り声
・右左喜「猫と金魚」
・圓丸「悋気の独楽
チャーリーカンパニー コント
・蝠丸「町内の若い衆」
~仲入り~
・小助六「八問答」
・扇鶴 粋曲
・歌春 漫談
助六「相撲場風景」
・今丸 紙切り
・可楽「景清」

夜の部
・こう若「子ほめ」
・伸三「寿限無
・真理 いつもの
・世楽「尿瓶」
・柳太郎 「?」(息子が万引きで捕まる噺)
・京丸・京太 漫才
・夢花「そば清」
・歌助「替り目」
・うめ吉 俗曲
・談幸「茶の湯


鯉八さん「ぼくの兄さん」
わーい、鯉八さん。
「ぼくの兄さん」って古典の「浮世根」みたいな噺で、お客さんに合せていかようにでも変えられるっていうか、新作でこういう世界を繰り広げられる鯉八さんってすごいと思う。
この日のお客さんは初めて寄席に来たという感じの人が多かったんだけど、まくらでざわざわしていた客席がぐっとひきつけられていったのがわかってぞくぞく。
さらに前の方にいた、口を出さずにいられないおじいさんを面白くいじったのにもびっくり。寄席に出てるからこういう力も身に付くんだなぁ。すごい。

可龍師匠「桃太郎」
ちょっと微妙な雰囲気になった客席をぐっと引き寄せてほっとさせたのはさすが。
「桃太郎」がこんなに面白いってすごい。
金坊が「ありえなくねぇ?」とか言うのもこの日の客席にはぴったりはまって、面白かった。


陽子先生「椿姫」
陽子先生は初めてだったんだけど面白かった~。
すごく表情が豊かで生き生きしていて素敵。「椿姫」も講談になるなんてという驚き。楽しかった!

右左喜師匠「猫と金魚」
小噺がくどい。そしてなんでそういう人にかぎって「おわかりでないお客さんがいらっしゃる」を連発するんだろう。

 

蝠丸師匠「町内の若い衆」
この日南なん師匠が出ている池袋ではなく末廣亭に来たのは今年になってまだ見られてない蝠丸師匠がどうしても見たかったから。
ゆったりしたまくらにあざとさがまったくないのにめちゃくちゃ面白い「町内の若い衆」。好きだー。


助六師匠「八問答」
楽しい!寄席で見る小助六師匠ってほんとに余裕で楽しそうでたまらない。
珍しい噺をしてくれるのも素敵。


可楽師匠「景清」
本当に目が見えなくなってしまった可楽師匠が「景清」をやるという凄さ…。可楽師匠の「景清」は何回か見ているけど軽くやっても鬼気迫るものがある。ひねくれ者で口の悪い定次郎と可楽師匠が重なって見えた。

伸三さん「寿限無
わーい、伸三さん。
言い立てだけでほんとに面白い「寿限無」だったんだけど、時間が短いのでは?と思っていたらなんと「寿限無」の続編入り。
寿限無が結婚した相手が外人なんだけどまたすごく名前が複雑で、さらに二人の間に子どもが生まれてお互いに思い入れのある長い名前をつけようとするという…。
見たいと思いながらなかなか見られてない伸三さんを見られて満足。


世楽師匠「尿瓶」
とても面白かった。侍が威厳があって、それだけにだまされて尿瓶を買って帰って悦に入るところのおかしさ。
尿瓶と聞いてわからなくて「尿瓶と申す者の作品か」と言う侍に、道具屋の主人が「あっ」と思って悪だくみをする瞬間の表情が絶妙だった。

柳太郎師匠「?」(息子が万引きで捕まる噺)
面白かった!
息子が万引きしたと聞いて呼び出された母親。
警察だけは呼ばないでくれと頼むのだがすでに呼んでいると店長に言われる。
ところがやってきた警察官が息子の父親
ばかばかしくて楽しい新作だった。


夢花師匠「そば清」
楽しい。最初の仕込みが丁寧だったので、最後のシーンの説得力があってそれもよかったなぁ。


談幸師匠「茶の湯
ご隠居が実に楽しそうにふざけていて見ている方も笑いが止まらない。
ご隠居と定吉が口々に「風流だなぁ」というのがかわいい。
ところで「茶の湯」って私は好きな噺でわかりやすいと思うんだけど、初めて聴く人にはちょっとわかりづらいのかな。