りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

浅草演芸ホール三月下席昼の部

3/25(金)、浅草演芸ホール三月下席昼の部に行ってきた。

・きいち「狸の恩返し」
・一左「幇間腹
・さん助「手紙無筆」
・世津子 マジック
柳朝「道灌」
・ひな太郎「紙入れ」
・ホームラン 漫才
・圓太郎「権助芝居」
・歌司 漫談
・二楽 紙切り
・はん治「ぼやき酒屋」

きいちさん「狸の恩返し」
おお、噂のきいちさんをついに見られたぞ。
確かにすごくかっこいい。そして落語もソツがない感じ。ところどころ一之輔師匠風味のくすぐりもあり。でも笑いが起きないんだなぁ。前座って。
もちろん出番が早くてまだお客さんがざわざわしていて「聞く姿勢」が出来てないっていうこともあるけど、ぐっと高座にひきつけるものがない。そこが落語の面白いところでもある。

一左さん「幇間腹
ざわざわしていた客席が高座に向いて噺を聴いて笑うようになったのを肌で感じる。さすがだなー。
のんびりしていて丁寧な落語なんだけど、とほほな感じがなんともいえずおかしい。やっぱり一左さんはいいな。

さん助師匠「手紙無筆」
客席が「あ、あにぃは字が読めないんだなあ」とわかって、苦し紛れの言い訳にドカンドカンとウケる。あー寄席のこのどんどん温まっていく感じがたまらなく好きだなぁ。
まくらが小さい声で始まって落語に入ると声がはっきりしてきて、あにぃが手紙の書き出しを突然大きな声で堂々と言い始めるのがたまらくおかしい。
さん助師匠の声ってすごい武器だよなぁー。明るくて伸びがあってすごく落語に向いてる。
サゲは寄席らしい終わり方。

圓太郎師匠「権助芝居」
楽しい。権助が本当に権助で素敵だ。
苦手なタイプの師匠なんだけど寄席で見るといつも満足感があるなぁ。

歌司師匠 漫談
基本的に漫談だとちょっとがっかりしてしまうんだけど、面白かったなぁ。前にも聞いたことがある漫談だったけど笑った笑った。
足湯を露天風呂と間違えて素っ裸になって横たわった話もおかしいし、師匠の家で飲みなおしたんだけどそれが角瓶に入った麦茶だったというのもおかしい。

二楽師匠 紙切り
トークがいいなぁ。退屈させないだけじゃなく十分面白い。いつもほれぼれ。

はん治師匠「ぼやき酒屋」
はん治師匠の「ぼやき酒屋」は久しぶり。
熱を出したけどおかみさんに37度と言ったら鼻で笑われていつ買ったかわからない市販の薬。猫は病院に連れて行ってもらえるのに。
そんなぼやきもはん治師匠だと苦々しさが一つもなくてただただおかしくてかわいい。人柄だなぁ。