黄泉の河にて
- 作者: ピーター・マシーセン,東江一紀
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
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10話おさめられているが、どれも後味はとても苦い。 自分とは異質なものに対する畏れや反発。それが差別になったり嫌悪になったり恥ずかしさになったり暴力につながったりするのだが、それを感情を排した文章でただそこにあるものとして淡々と描いている。
救いのない物語が多いのだが、不思議とどれも静かで透明な印象。 辛い…と思いながら読んだが情景が頭にこびりついて離れないものもあり、時間がたつとまた感想が変わりそうな気がする。
東江さんの翻訳に惹かれて読んだのだが読んで良かった。