りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

末廣亭2月上席昼の部

2/6(土)、「末廣亭2月上席昼の部」に行ってきた。

・歌むい「桃太郎」
・さん若「のめる」
・ストレート松浦 ジャグリング
・さん助「熊の皮」
正雀「初音の鼓」
・ニックス 漫才
・菊志ん「がまの油」
・燕路「出来心」
紫文 三味線漫談
・吉窓「ぐつぐつ」
・小団治「ぜんざい公社」
・紋之助 曲ごま
・小里ん「不動坊」
〜仲入り〜
・喬之助「宮戸川(上)」
・世津子 マジック
・志ん橋「居酒屋」
・歌司 漫談
・翁家社中 太神楽
・さん喬「妾馬」

さん若さん「のめる」
楽しい!でもお客さんが全然笑わない(笑)!
寄席に初めて来たお客さんが多かったみたいでお客さんの数は多いんだけど笑いが控えめ…。こんなに面白いのになぜ?!笑うところがわからないの?

ストレート松浦さん ジャグリング
大好きなストレート松浦さん。もう好きすぎてずっと笑顔で見てしまう。楽しい!!
のに客席の反応が薄い(笑)!
すごいことやってるのにすごすぎてすごさが伝わらないのか?!

さん助師匠「熊の皮」
ほんとに面白いさん助師匠の「熊の皮」。それまでしーんとしていたお客さんが初めて声を出して笑ったので心の中でガッツポーズ。私の隣に座っていた男性もそれまで一度も笑ってなかったのに、医者の先生がじんべえさんの頓珍漢な口上を聞いて嬉しくてじたばたするところで思わず「ぶわはははっ」と笑ってた。
楽しかった〜。

燕路師匠「出来心」
小噺をあれこれ試す燕路師匠。「今日のお客さんには難しかったかな」「じゃ次はこれだ」と繰り出していくのが面白い。
軽快で楽しい「出来心」。「さいごべえ」さんのところまで。

吉窓師匠「ぐつぐつ」
大好きな師匠。なんか昭和のかおりが漂う素敵な新作が始まった!と思ったら「ぐつぐつ」!!おおおお。小ゑん師匠の新作じゃないですか。吉窓師匠もやるんだ!うれしいーー。
商店街の風景の描写と、おでんの具たちの会話の対比が素晴らしい。確かにこれは名作だわ…。凄く良かった。

紋之助さん 曲ごま
最初くすりとも笑わなかった客席がさん助師匠でようやくちょっとほぐれてそれから徐々に良く笑うお客さんが増えたりして盛り上がってきて、それが紋之助さんの曲ごまで最高潮に!
すごいなぁ。この方はほんとに盛り上げ上手だ。
こういう初心者が多くてかたい雰囲気の時、神楽とか曲ごまって貴重だなぁ。

小里ん師匠「不動坊」
ことさら面白おかしくてやるわけじゃないのになんともいえず楽しい。
幽霊役の前座が「それはすみません。全然知らなかったもんですから」と真顔で言うのがおかしくておかしくて。笑った〜。

喬之助師匠「宮戸川(上)」
最近なんでも「続きはWEBで」ですね。あれ腹立ちますね、と喬之助師匠。
そんなまくらからの「宮戸川(上)」。明るくて軽くてこの師匠にぴったりだなぁ。お花さんを邪険に扱う半七がいかにも中2っぽくて面白い。

志ん橋師匠「居酒屋」
初めて聴く噺。居酒屋で働く小僧さんにやたらとからむ酔っぱらい。ただそれだけの噺なんだけどずーっと聞いていたいほど楽しかった。

さん喬師匠「妾馬」
さん喬師匠の「妾馬」は何回か聞いてるけど大好き。八五郎の妹を想う気持ちが伝わってきて泣いてしまうんだけど、全体的にはとにかく八五郎のがらっぱちぶりが楽しい。笑って笑ってちょっとじーんときてまた笑って。満足。
そしてあのひんやりと始まった寄席がこんな風に盛り上がって最後はすすり泣きも聞こえてくるっていうこの流れ。すごく楽しかった。