りつこの読書と落語メモ

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なんでもない一日

なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫)

なんでもない一日 (シャーリイ・ジャクスン短編集) (創元推理文庫)

★★★★★

家に出没するネズミを退治するため、罠を買うようにと妻に命じた夫が目にする光景とは…ぞっとする終幕が待ち受ける「ネズミ」。謎の追跡者から逃れようと都市を彷徨う女の姿を描く、美しい悪夢の結晶のごとき一編「逢瀬」。犯罪実話風の発端から、思わぬ方向へと話がねじれる「行方不明の少女」など、悪意と妄念、恐怖と哄笑が彩る23編にエッセイ5編を付す。本邦初訳作多数。

面白かった!
シャーリージャクスンと言えば「ずっとお城で暮らしてる」と「野蛮人との生活」。この2冊が全く毛色が違うので読んだとき思わず作者名を確かめてしまったのだが、雑多に集められたこの作品を読むと案外この二つの作品は地続きなのかも、と思える。

自分の子どもは実際とてもかわいいのだけど、なにを考えてるのか分からなくなったり、自分が不得意としていることを平気で家にもって帰ってくる面倒な存在に感じることもあって、そんな自分の感じ方そのものもグロテスク。
この人の作品は意地悪だけど楽しくて好きだ。