りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

芸協噺の会

1/15(金)、らくごカフェで行われた「芸協噺の会」に行ってきた。

・全員によるトーク
・小蝠「恋の新宿」
今輔「英会話」
〜仲入り〜
・小助六「網棚の荷物」
・夢丸「妻の酒」

今輔師匠「英会話」
この企画は私のためにあるようなもの、と今輔師匠。
金語楼作の新作は前座の頃からよくやっていて、なにせ普通の前座だったら一番初めに覚える落語は「寿限無」や「子ほめ」だけど、自分は最初に教えてもらったのが「バスガール」。小蝠師匠がやった「恋の新宿」も前座の頃平気でやってました。これがなぜか浅草のお客さんにはハマって笑いをとったりして。
そんなまくらから「英会話」。この噺は今までも何回か聞いたことがあるんだけど、今まで聞いた中で一番面白かった。時々昭和風味なくすぐりが入るんだけどそれを言った後に今輔師匠がちょっと困った顔をするのがたまらなくおかしい。いいわー。

助六師匠「網棚の荷物」
笑三師匠に教わったという小助六師匠。教わったきり一度もやったことがないのでネタ卸し。
戦後物のない時代に…と話はじめたとたんに「こういうともうお客さんがすーーっと引くんですよね」と小助六師匠。
確かに今の時代から見ると「古い」噺で微妙なんだけど、小助六師匠の引き加減がとても絶妙なのでそれがすごく面白かった。

夢丸師匠「妻の酒」
どの噺も短いので時間が余ってしまって、その時間調整引き伸ばしですと言いながら酒に関するまくら。これがもうめちゃくちゃ面白い。
二つ目が決まったころに日本酒飲んでべろべろになって電車に乗って目が覚めたら福島の港にいた。なぜか上半身裸でパンツ一丁。これはまずいと思い駅前のコンビニで着る物を買おうと思ったけど、いや待てよ、ここで降りると電車賃を払わないといけない。このまま乗って戻れば福島までの電車賃は払わずに済むかもしれない。どうせ田舎の電車だから人も乗ってこないさ。
そう思って裸のまま乗っていたら、しばらく行くとラッシュアワーにさしかかり電車は満員。でも自分のまわりだけ半径1メートルぐらい誰も座らなかった。そんな羞恥プレイ。

そんなまくらから「妻の酒」。
夢丸師匠は寿輔師匠に教わったと言っていて、私も寿輔師匠の「妻の酒」は一度見たことがあったんだけど、いやぁ…面白かった〜。
夢丸師匠にこういう噺すごく合ってるなぁ。
なんとなく昭和風味があるし、ほのぼのとバカバカしさの加減がぴったりだ。
もう笑った笑った。楽しかった。