りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場12月下席昼の部(3日目)

12/23(土)、池袋演芸場12月下席昼の部に行ってきた。

・小多け「たらちね」
・小かじ「真田小僧
・窓輝「ぞろぞろ」
・禽大夫「くしゃみ講釈」
・ストレート松浦 ジャグリング
・歌武蔵「後生鰻」
・市馬「掛け取り」
~仲入り~
・白酒「粗忽長屋
・小のぶ「時そば
笑組 漫才
・はん治「妻の旅行」

小かじさん「真田小僧
二ツ目になってからの小かじさんを見るのは初めて。ま、まくらを振ってる!って驚いちゃう。
前座時代はなんかつまらなそうっていうか無表情っていう印象だったけど、実は結構ぐいぐい系?
なんとなく面白くしようとするあまり言葉がはっきりしないところがあったような…。がんばれ~。

窓輝師匠「ぞろぞろ」
この日は満員のお客さんでお子さんもいてノリがよかったから、出てくる人がみな気合が入っていてすごくいい雰囲気。
そんな中の「ぞろぞろ」、めちゃくちゃ面白かった。この噺が好きっていうのもあるけど、なんかこう今まで聞いた「ぞろぞろ」とまたちょっと雰囲気が違っていてそこがすごく面白かった。
この師匠、好きだな。

禽大夫師匠「くしゃみ講釈」
ノリノリの高座は続いて「くしゃみ講釈」。すごく楽しかった。明るくて好き好き。

ストレート松浦先生 ジャグリング
やりながら「あれ、今気づいちゃったんですど。どうやら今日は腰の調子がよくないみたいです」。
確かになんかちょっと調子が良くなさそうで気の毒だった。
でもいつ見ても見事だし楽しいし色物にストレート松浦先生が入っているとそれだけでその芝居に行こうという気持ちになる。

歌武蔵師匠「後生鰻」
ノリノリの客席だからきっとまたいつもの恫喝漫談だろうと思っていたらまくらなしで「後生鰻」。
わーーい。この師匠、いつもの漫談をやらずに落語やってくれたら嫌いじゃなくなるんだけどな。
こういうちょっとダークな噺を、子どもがいるときにやるの、好き。

市馬師匠「掛取り」
年末には必ずこの「掛取り」で自慢ののどを聞かせてくれる。いいなぁ。
私の嫌いな借金を踏み倒すところも市馬師匠だと明るくバカバカしくて嫌な感じがしない。
私の隣に親子連れが座っていたんだけど小学生2年生ぐらいの男の子が落語にずっと笑っていてほんとにかわいかった。市馬師匠の「掛取り」でも大笑いしていて、帰る時に「あの、永谷園の幕を持ってぐるぐる回ってるっていうところが一番面白かった」とお父さんに向かって言っていて、ぎゅうってしたくなった。
狂歌とかわからなくても節だけでなんか面白いっていうのが分かる子には分かるんだな。
そういえば前に末廣亭に来ていたお子さん(やっぱり小学校低学年ぐらい)が市馬師匠の「二人旅」でキャッキャ笑っていてかわいかったのを思い出した。

白酒師匠「粗忽長屋
粗忽長屋も白酒師匠がやるとまた一味変わっていて楽しい!!
気の短い男が気の長い男を「お前の死体を引き取りに行こう」と言って二人で行って、気の長い男が死体を見ながら「やっぱりおれじゃないよ。これ、兄ぃじゃない?」というと気の短い方が「あーーーこれ、おれだーー」って。
すごいスピード感で駆け抜けてこれだけ爆笑をとるんだからほんとにすごいなぁ。

小のぶ師匠「時そば
このノリノリの雰囲気の中で小のぶ師匠の「時そば」を見られる贅沢さよ…。
分かりやすく笑っていたお客さんたちが「なんだろ、この師匠?」と固唾をのんで見守っているのがすごい緊張感でぞくぞくする。
それが二番目の男のべとべとのそばで大爆笑になる、このスリルがたまらない。

笑組先生 漫才
大好きな笑組先生だけどちょっと子どもをいじりすぎだったような…。
子どもっていじられるの苦手だから…ちょっとかわいそうだった、いじられた子が。

はん治師匠「妻の旅行」
開場前に並んでいる時から「この人数だと…今日は丁寧な鯛かな…」と思っていたら「妻の旅行」だった。
もうこの日のお客さんにはぴったりはまってドッカンドッカン。
私ももう何十回見たかわからないけど笑った笑った。