りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ジェイ

 

ジェイ

ジェイ

 

 ★★★★★

屋上から落下した氷塊に頭を打たれ、昏睡状態に陥った夫。暗い予感に脅えながらも友情と希望の力に支えられ、看病を続ける若い妻。人の営みの中にある小さな宝石をすくい上げ、静かな感動をもたらす長篇小説。 

再読。
大好きな作品なのだが何年かぶりに読んでやはりとても好きだと思った。

落下した氷の塊が頭を直撃し昏睡状態に陥った夫ジェイ。妻のレイニーはジェイがもう二度と意識を取り戻さないのでは…という絶望と戦いながら、わずかな希望にすがるように毎日ジェイに語りかけ匂いを嗅がせ身体に触れ続ける。

レイニーのユーモアと反骨心、隣人のアリスの友情に笑ったり泣いたりしながら読んだ。
エリザベスバーグは大好きな作家なのだがもう何年も翻訳されていない。出してほしいなぁ…。