りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

上野広小路亭12月上席

12/6(火)、上野広小路亭12月上席へ行ってきた。

南なん師匠が見たくて築地本願寺寄席のあと、上野広小路亭
この後鈴本演芸場の夜の部にも入る予定なのでなんとこの日は落語のトリプルヘッダー
さすがに疲れるだろうと思って、上野広小路亭には南なん師匠の出番の直前に入場。15時過ぎると入場料が千円になるのはありがたい~。


・南なん「お見立て」
・今丸 紙切り
・伝枝「片棒」


南なん師匠「お見立て」
南なん師匠の出囃子が流れてくるだけで「うわーーい」と心が浮き立つ。
いつもの「安らかに眠ってください」のまくらからの「お見立て」
 
喜助が喜瀬川花魁に言われた通りのことをもくべえに伝えるんだけど、その時に「嘘ついてますよ」というのが見え見えの言葉がほとばしるのがおかしい。
「おめぇ嘘ついてるんじゃねぇだろうな」
「ええ、ええ。嘘はついてませんよ。一生懸命ほんとをついてます」。
 
そして何が好きって、もくべえが喜瀬川が死んだと聞いて「ほーほーほー」と泣くところ。これがもうひっくり返るほどおかしい
それを聞いて喜助が慌てて扇子の上で足をぐりぐり動かすのがもうたまらない。
もくべえと喜瀬川の間を行ったり来たりしながら「ああ、もうこの仕事よそう。」「あたしとあの人(もくべえ)は合わないね。天敵だね。」ってつぶやくのも、若い衆の悲哀がにじみ出ていておかし悲し。

松明のようなお線香を抱えてぶほぶほ言いながらお墓を探して回るのも、お墓の前でもくべえが「許してくんろー」と泣くのも選んだお墓が戦没者のお墓なのもなにもかもがばかばかしくて楽しい。笑った~。