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りつこの読書と落語メモ

はてなダイアリーからブログに移行しました。

芝落語会 年忘れ落語会

12/3(土)、東京女子学園中ホールで行われた「芝落語会 年忘れ落語会」に行ってきた。


・蝠丸「八百屋お七
・文治「擬宝珠」
~仲入り~
・文治「掛取り」
・蝠丸「浜野矩随

蝠丸師匠「八百屋お七
最初にこの会の主催者の方が挨拶をしたんだけど、これが長かった…。熱い思いはわかるけど勘弁してケロ…と思っていたのだけれど、「あらかじめ送られてきたこの会の予定表では3分になっていたんですけど10分喋りましたね。嫌いじゃないんだなってことがわかってよかったです」と笑いに変える蝠丸師匠。
この師匠の穏やかで優しい話にはほんとに癒されるなぁ…。

この仕事をしていてよく質問されるのは「どこで稽古をするんですか」。
我々の仕事、家の壁に向かって100回練習してもだめなんですよね。やっぱりこうやって鼻から息をしてる生き物の前でやらないと…だから今が稽古なんです」。

そんなまくらから「八百屋お七」。これは前に寄席で聞いたことがあるんだけど大好きだ。地噺の部分がゆる~く楽しい。
「この噺は男と女の事件簿です。世の中には男と女しかいないわけで男と生まれて女を好きじゃないなんてのはめったにいないわけでして。中には女より男の方が好きという男もいるようですが…。今日出るもう一人はそうだって言われてますけど…私はよく知らないですけど」
そう言いながら「楽屋の先輩でもいるんです。昔から女遊びが盛んでね。この人が好きなのが不幸な人妻だっていうんです。”不幸な人妻っていうのはいいねぇ。色っぽくて。でもなかなかいないんだよねぇ。不幸な人妻。” 不幸な人妻ならいるんですけどね。自分の家に。」
…ぶわはははは。何度聞いてもおかしい、この話。
サゲもくだらなくて最高。


文治師匠「擬宝珠」
亡くなった先代の文治師匠の話。これから抗がん剤治療をやるという前の日に弟子が集められた。一人ずつ師匠と話をしたんだけど、蝠丸兄さんなんかはうまくて。”師匠も会長の任期が終わったんですからこれからは落語に専念してください”。そんなことを言って。僕は師匠に親子酒を教えてもらおうと思ってそう言うつもりでいたら、僕の前にそう言った兄さんがいた。同じことを言うわけにはいかないと思ってどうしようどうしようと思ってるうちに順番が来ちゃって思わず泣いてしまった。あとでえらい兄さんたちに怒られました。あれで師匠が察しちゃったじゃないかって。」

「今年は身体が無事だったのでよかった。昨年はインフルエンザにかかってトリを4日休んでその後階段を踏み外して骨折。それもたったの二段。でも完璧に治るまでに半年かかった。」
そんなまくらから「擬宝珠」。きっと喬太郎師匠から教わったんだろうな。ばかばかしくてにぎやかだった~。


文治師匠「掛取り」
年末だから絶対やるだろうなと思っていたらやっぱり。どうやら「擬宝珠」が長かったらしく寄席バージョンで短めに。
大家さんがこの会のお席亭で「寄席好き」。お得意の噺家のものまね。鯉昇師匠が秀逸だった~。

蝠丸師匠「浜野矩随
まくらなしで噺に。「擬宝珠が長かったんでね」。
蝠丸師匠の「浜野矩随」は末廣亭のトリの時に見たことがあるけど、あんまり陰気じゃなくて好き。
終わって拍手をしていると「今日は時間が少なかったので刈り込んでやりましたけどすみません」みたいなことをおっしゃっていて、ほぉーーっと。ちょっと不本意だったのかしら?でも聴いてる方はそんな風には全然感じなかった。