りつこの読書と落語メモ

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末廣亭11月下席夜の部(5)

11/25(金)、末廣亭11月下席夜の部に行ってきた。
芸協の「本日の寄席」を見るとトリが小遊三師匠。伸治師匠も出るし、色物も大好きな宮田陽・昇ボンボンブラザーズ。これは行くしかないでしょう。

・米多朗「時そば
・遊三「小言幸兵衛」
~仲入り~
宮田陽・昇 漫才
・遊之介「蝦蟇の油」
・伸治「粗忽の釘
ボンボンブラザーズ 曲芸
小遊三「野ざらし」

 

米多朗師匠「時そば
二人合わせて十五文しか持ってない男二人が蕎麦屋に行って、兄貴分が蕎麦屋になんだかんだと絡んで一文かすめるのを見た弟分が次の日やってみる、というかたち。
弟分が「兄貴がやったとおりにやるんだ」と言って、一人で来たのにもう一人いるつもりで話しかけたり「そこにいるのはお前(蕎麦屋)の孫かい?」と言って蕎麦屋に「やっぱりあなたなにか見えてるんだ!病院に行った方がいい」と言われたりして、すごく面白い。
この日は小遊三師匠目当てで初めてのお客さんが多かったんだけどよく笑うお客さんで米多朗師匠ものりのりですごく楽しかった。


遊三師匠「小言幸兵衛」
幸兵衛さんの妄想が楽しい。芝居調のところは短めにきりあげて、花火屋の威勢のいい男がやってきて幸兵衛さんがたじたじになるところでサゲ。こういうの、初めて見た。いつもと違うのを見られるとすごくうれしい。


宮田陽・昇先生 漫才
武士に詳しいっていう新しいネタ。これがまたすごく面白かった。陽先生のとんでもないボケがほんとにおかしいんだけど、昇先生のつっこみも大好き。
「言っちゃってるな!」って絶妙のタイミングで言われるとわかってても何度も笑っちゃう。


遊之介師匠「蝦蟇の油」
仲間とすっごく安い居酒屋に行ってお金をけちって湯豆腐を一人前頼んだ後に冷奴(こっちのほうが断然安い)を頼んで湯豆腐にしちゃうという「秘儀」を見つけてほくほく。
次の日もまたあれをやろうとはりきって行ったら冷奴が「時価」になっていた、というまくらがすごくおかしい。

見世物小屋の小噺から「蝦蟇の油」。これが今まで見た中で一番面白い「蝦蟇の油」だった!なんであんなに面白かったんだろう。改変してあったっていうわけじゃないのに…最初の口上がよどみなくてそれでいてただ「どうや」って感じじゃなくて飽きさせない。酔っぱらってからのぐだぐだもそんなにしつこくやるわけじゃないのにすごく面白い。
おどろいたなぁ。遊之介師匠、前にも何回か見ているはずなんだけど、要チェックだなー。


伸治師匠「粗忽の釘
わーい、伸治師匠。私、こういういつもご機嫌な人ってほんとに好きなんだよねー。惚れるわー。
明るくて軽くて楽しい「粗忽の釘」。
行水してふぇーふぇーはあんまり好きじゃないんだけど、伸治師匠のは好きだったなー。下ネタも伸治師匠なら全然いやじゃないのだ。


ボンボンブラザーズ先生 曲芸
勇二郎先生が桟敷に上がると、お客さんは大歓声。私の前にいた子(中学生ぐらい?)も思わず大きな声を出して応援していて微笑ましい。
この頃ちょっとどきどきするところもあるけど、それはそれ。そういうのも笑いにかえてずっと長くやっていってほしい。

小遊三師匠「野ざらし」
やっぱり笑点の人気ってすごいんだなぁ。私は笑点には全く興味はないけど、小遊三師匠は夢吉さんのお披露目に通っている時に毎日出ていて口上のほどがよくて毎回違う落語を聞かせてくれてそれがいつも面白くて大好きになった。
二人会や三人会もやってるけどだいたい小遊三師匠以外が好きじゃない人のことが多くてなかなか行けないので寄席にこんなに出てくれるっていうのはほんとにありがたい。

歌丸師匠のことを面白おかしく話しながら、今日のトリで何をやろうかいくつか考えてきたけど…と言う小遊三師匠。
「一番やりたかったのが、粗忽の釘…。やられちゃったからね」と言うと、私服の伸治師匠が出てきて「すみません!」と土下座をしたのには笑った~。
「次が蝦蟇の油。よりにもよって弟子にやられちゃった」
そんなまくらから「野ざらし」。

小遊三師匠の「野ざらし」好きなんだー。すごく明るくて軽くてばかばかしい。歌ったりのろけたり途中ちょっと脱線したり。
すごく楽しかった~。