りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場11月下席夜の部(1)

11/21(月)鈴本演芸場11月下席夜の部に行ってきた。

・ホームラン 漫才
・さん助「やかん泥」
・ストレート松浦 ジャグリング
・扇辰「鰍沢

 ホームラン先生 漫才
テレビショッピングで買ったワンダーコアと3万円した腕時計の話、すごい面白かった!

さん助師匠「やかん泥」
泥棒が料理屋に押し入って百両を奪い、店の主に腹が減ったから何か作れと言ってその分の代金は支払うと約束。主が鯉のあらいや鯉こくなどを作ってくれてたらふく食べて金を払おうとすると…という小噺。
何回も聞いたことがある小噺なんだけど、これをとても丁寧にやったさん助師匠。
客席からの反応が物足りなかったのか「いいんです。大好きなんです。これ、マイフェバリット小噺です」。
ぶわははは。

泥棒の親分が子分と噺をしている。
「全くおまえはしょうがないな。ちゃんと仕事してるか?」
「ええ、親分」
この子分がもうなんていったらいいのかすごくはっちゃけてて存在だけでもうおかしい。
「この間はすごいお屋敷に入りました。もうすごいの。門からしてコンクリートでできてて。入ってみると檻があってなんとそこには猿が!」
「猿を飼ってるなんてそりゃ相当な金持ちだな」
親分が言うと「それが飼ってるのは猿だけじゃない。そのうち遠くから鳴き声が聞こえてきた。ぱぉぉーーん」
…ぶわははは。

真夜中仕事に出かける二人。
暗闇を怖がる子分がやたらと親分に口をとんがらかして話しかけるんだけど、これがもういちいちうるさくてばかばかしくておかしい。

あたりをつけた家に親分が忍び込むところで、犬用にあけた扉から入るという親分。
「こんなちっちゃいところ入れないよ」という子分に親分が「おめぇしらねぇのか。犬っていうのは頭さえ入っちゃえばあとは抜けられるんだ。」と言うと子分が「だったら犬の首輪はなんで首のところで止まってるんですか?」

なんかいかにもさん助師匠が言いそうなセリフでおかしくておかしくて。
親分が犬用の扉から頭を突っ込んで入っていくしぐさももうすごくばかばかしい。
「これ…命がけの高座だな」って…。ばかだー。

台所道具を盗み出す親分とそれを受け取る子分。
大きな窯を落としてその音で家の主である隠居が目を覚まして「泥棒か?」と穴から禿げ頭を出すところで噺は終わり。

いやもう最初から最後まで笑いっぱなしだった。
「やかん泥」、初めて聴いたけど、おかしかった~。

扇辰師匠「鰍沢
裏がありそうな暗い女が扇辰師匠にぴったりはまってる。旅人が寒がる姿と女の冷ややかな態度に身も心も冷めたくなった。ひゅるるる。

おくまが遠くから旅人を呼ぶ声がものすごく小さくてそれが逆にすごく怖い。あと所作がすごく丁寧できれい。
苦手な師匠だけど、この噺は嫌じゃなかったな。