わたしの容れもの
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老いの兆しは、悲しいはずなのに、嬉々として話してしまうのはなぜだろう?減らない体重も、ひどくなる二日酔いも、乾燥する肌も…それは、劣った自分ではなく、新しい自分。変わる、というのは、実際はちょっとおもしろいことなのだ。「変わりゆくカラダ」を好奇心たっぷりに綴る。
「自分の容れもの」である身体にまつわるあれこれを書いたエッセイ。
ほぼ同世代の角田さん。腰痛の苦しみ、どんなに頑張っても減らない体重なのに一度増えるとぴくりとも動かなくなる体重、更年期への恐れ、加齢の実感など、どれもこれも思い当たることばかりで「わかるー!」と一緒にビールを飲みながら語り合いたい気持ちでいっぱいに。
白髪が出てくると雑な感じになってしまうもか、どうせ女のことなんか何も見てないと思っていた若い男の人に「首筋から年を取りますよね」と言われて「ひぃーーーー!見てるのーー?!」と思ったとか。
とほほな出来事を書きながらも、どこかばかばかしくてちょっと笑ってしまう。私もこんなふうに自分の老化を面白がりながら老いていきたい。