りつこの読書と落語メモ

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末廣亭8月中席昼の部

8/13(土)、末廣亭8月中席昼の部に行ってきた。

・楽ちん「手紙無筆」
・夏丸「つる」
チャーリーカンパニー コント
・柏枝「牛ほめ」
・夢丸「勘定板」
・京太・ゆめ子 漫才
・伝枝「反対俥」
・松鯉「谷風の情相撲」
・真理 漫談
・紫「井伊直人出世物語
東京ボーイズ 漫歌
・南なん「へっつい幽霊」

夏丸さん「つる」
この芝居では「つる」をかけ倒すおつもりか(笑)。「つる」という単語が出てこずに「鶴岡雅義と東京ロマンチカ」で歌を歌いだす、というのが夏丸さんのアロハマンダラーズの「まくら」代わりになっているのかな。

柏枝師匠「牛ほめ」
この師匠のちょっと冷めた外した落語が私は好きなんだけど、合うお客さんとそうじゃないお客さんがいるのかもなぁ、という感じがした。
この日のお客さんはどちらかというともう少しわかりやすい笑いを求めている感じ。

夢丸師匠「勘定板」
そうそう、この感じ(笑)。まさにこの日のお客さんには夢丸師匠の人懐っこい笑顔とこのわかりやすい噺が合ってたなぁ。

 

京太・ゆめ子先生 漫才
まじなのか芸なのかがわからないスリリングな漫才!ドキドキ!

 

松鯉先生「谷風の情相撲」
この代演は嬉しい。何回か聞いているはなしだけれど、講談こそ何度も聴いてより楽しめるものなのかもしれない。初めて聞くときはストーリーを追うのに一生懸命だけど、何回か聴いてると調子を楽しめるようになるんだな。
松鯉先生の講談、好きだなぁ。男らしいけど基本が穏やかでゆったりしてるから肩に力が入りすぎなくて楽しめる。

 

南なん師匠「へっつい幽霊」
出囃子が鳴って南なん師匠が出てきたときの胸のときめきよ(笑)!
南なん師匠はこういうことが多いのだけれど、ほとんどまくらをやらずにいきなり噺に。出てくる時にこれをやろうと決めてらっしゃるんだな、きっと。

博打で儲かって「ありがてぇなぁ」と喜ぶ男。まとまった金ができたからなんか買おうじゃねぇか、そうだへっついを買おう、と道具屋へ。
これにしようと思ったへっついは10両すると言われ、さすがにそんなに高いのは…というと1両のものをすすめられるのだが、そっちはあきらかに見劣りする。
見ればすごくいいへっついが置いてあるのに気付いて「これはいくら?」と聞くと、これは訳ありで売ることはできないと言われる。
聞けば2両で仕入れて3両で出すとすぐに買い手はつくのだが、みな次の日に返しに来る、と。
2両で引き取るので毎回1両儲かっていい買い物しちゃったなと思ったんですけどね、と店主が見せる笑顔がかわいい。
店の評判が悪くなるので壊そうと思ってると聞いて「おれは返しに来たりしねぇよ」と約束してへっついをもらってくると、真夜中時分にへっついから赤い炎がゆらゆら出てきて幽霊が…。

幽霊に動じない男と、人のいい幽霊との会話がとにかく楽しい。
男の言いなりになって「ええ。そうなんですけどね」「ええ?そんなに取るんですか?」「…じゃぁいいですよ」と少し抵抗しながらも受け入れる幽霊がとってもかわいい。
南なん師匠のちょっとの間がお客さんとぴったり呼吸があってそのたびにどっと笑いが起きるのが気持ち良くてものすごい一体感。

「へっつい幽霊」ってこんなに楽しい噺だったんだ!
師匠目当てで見に来た甲斐があったなぁ。満足。