りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第三回雷門小助六 雷門音助 スケスケ兄弟会

8/6(土)、日暮里サニーホールで行われた「第三回雷門小助六 雷門音助 スケスケ兄弟会」に行ってきた。

・晴太「寄合酒」
・音助「春雨宿」
・小助六「死神」
~仲入り~
・トークコーナー 小助六師匠、音助さん
・小助六「馬大家」
・音助「宮戸川(上)」

晴太さん「寄合酒」
この間国立で見て面白い!と思った前座さん。
前座さんらしい大きな声の素直な落語なんだけどところどころキラっと光る面白さが。隣に座っていた友だちが何回か「あれ?」という感じに身を乗り出していて、「面白いでしょ、この人」と自分の手柄のように鼻の穴を膨らませて言ってしまった。

音助さん「春雨宿」
とある師匠に頼まれて九州で行われる子ども落語の審査員をしてきた。
小学生の部と中、高校生の部に分かれているんだけど、これが驚くほどうまい。行く前は「声をもう少し大きく」とか「滑舌をよく」みたいなことを言えばいいだろうと思っていたんだけど、みんなそんなレベルはとっくに超えていて、気が付いたら「上下をもう少しこういうふうに大きく振った方が奥行きが出る」とか普段自分が師匠方に言われてることを言っていた。
そんなまくらから「春雨宿」。

江戸っ子二人組が君塚温泉を目指して歩いているのだが途中の宿であとどれぐらい距離があるか聞いてみるとまだまだたどり着けそうにないのでそこの宿に泊まることに。
汚い宿で女中の訛りがひどい。名前をきけば「ケメ子」。「ケメ子?」「んだ。ケメとボクのケメ」。
途中ですごくなまった歌が入ったり、女中をからかうつもりが逆にからかわれていたり、とにかく最初から最後までバカバカしくて楽しい噺だった。
そしてなんかきちんとしたきれいな落語をやる人という音助さんのイメージが(いい意味で)裏切られて、楽しかった~。

助六師匠「死神」
助六師匠が「死神」!フツウの噺もやるんだ(←失礼)!
医者じゃなく行者になるというのは初めて聞いたけどそれ以外はフツウの死神。
テンポが良くて軽めの「死神」だったんだけど、地下に入って行くところでいきなり電気が消えてびっくり!そしてサゲにも…。

トークコーナー 小助六師匠、音助さん
3回目にしてすでにネタ切れということでお客さんからアンケート(質問)を募ってそれに二人で答えるというスタイル。
私の質問「ポケモンGOはやられてますか?」には二人とも「NO」だった。やっぱりね…。でも小助六師匠が「やると絶対にはまりそうなので手を出さないようにしてる」というのはちょっと意外だった。

あとは音助さんの結婚や小助六師匠の結婚しない話が多かったかな。小助六師匠の潔癖症の話が出た時に小助六師匠が「あーだから結婚できないんだ、っていう目で見てる!」って言ったのに大笑い。

助六師匠「馬大家」
馬が大好きな大家さんに馬尽くしのこたえをする、というだけの噺。こういうばかばかしい話好きだー。
助六師匠って上下の振り方が柔らかくてそれが見ていてすごく心地いいんだなぁ。
見たい見たいと思いながらなかなか見に行けなかった小助六師匠を二日連続で見られて満足!