りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場7月下席昼の部

7/30(土)、池袋演芸場7月下席昼の部に行ってきた。この日は夜もあったので途中退席。すんません。

・小多け「たらちね」
・やなぎ「?」(将棋部と囲碁部の夏の大会の新作)
・龍馬「人形買い」
・小燕枝「あくび指南」
とんぼ・まさみ 漫才
・左龍「棒鱈」
・雲助「夏泥」
~仲入り~
・さん助「熊の皮」

やなぎさん「?」(将棋部と囲碁部の夏の大会の新作)
やなぎさんの新作を初めて聴いた。面白かった!てっきり「夏の甲子園」と思わせておいて、まさかの将棋部のばかばかしさ。笑った笑った。

龍馬師匠「人形買い」
楽しい。一之輔師匠のと同じく、おしゃべりな定吉に焦点が当たっている「人形買い」。
「うちの女中のおよそさんのあだ名が円周率なんですけどどうしてだか知ってます?ゆとり教育だったので円周率が”およそ3”」には笑った。

小燕枝師匠「あくび指南」
もうめちゃくちゃ素敵な「あくび指南」でこれが見られただけでほんとに行ってよかった!と思えるほど。
「一番難しいのは寄席のあくびです。落語に詳しいお客様がなんの噺を聴いてももう聞き飽きていて退屈して、あからさまにではなくわからないようにやるあくび」って。大笑い。

そしてあくびの師匠のあくびが確かにとても粋で素敵で客席から思わず拍手が出るくらい。
習いに来た男が「中につーっと行くとなじみの女が出てきて”おまえさん。久しぶりじゃないの”」っていう流れがなんともいえず楽しくてたまらない。
ほんとに素敵だったー。

雲助師匠「夏泥」
よく落語協会でかかっているのと違う形なんだけど、これがすごく雲助師匠らしくてかっこいい。
泥棒にお金を出してもらうと男が「すまねぇなぁ。ありがとよ。…だけどこれはそっくりかえすよ」。この繰り返しがたまらなくバカバカしくて楽しい。

雲助師匠の「夏泥」の男は、明らかに泥棒とのやりとりを楽しんでいて出すものを全部出させようとしているようなのだが、遊び心があるから嫌な感じがない。
人のいい泥棒が「まったく今日は金を持ってたからよかったようなものの。持ってなかったら恥をかくところだった」と言ったの、初めて聴く台詞だったけど最高だ。この泥棒のこと、ほんとに好きになっちゃった。

さん助師匠「熊の皮」
テッパンの面白さ。
おかみさんに洗濯しろと言われて「いいよ。洗濯好きだよ。毎日やってるし」と言うのが何回聞いてもおかしい。