りつこの読書と落語メモ

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さん助 燕弥 ふたり會

7/23(土)、お江戸日本橋亭で行われた「さん助 燕弥 ふたり會」に行ってきた。

・百んが「道具屋」
・さん助「手紙無筆」
・燕弥「お化け長屋」
~仲入り~
・燕弥「干物箱」
・さん助「鰻の幇間

さん助師匠「手紙無筆」
珍しく明るい色の羽織を着て出てきたさん助師匠。新調したらしいのだが思っていたより明るい色が出た。これを楽屋で着たらさぞやからかわれるだろうと思っていたら、みんなイケナイモノを見たかのようにさっと目をそらす…。ぶわははは。

今度仕事で福岡に行くのだけれど、予算があまりないと言われ、格安ツアーを自分で探すことに。
1年前にスマホに変えたけれどまるで使いこなせていない。でもこういうことがあると必死になり、検索して格安のツアーを見つけネットで予約。これがもう大変。ログインしてくださいと言われてもログインの意味がわからない。ええ?なに?ユーザー登録?わからないながらもどうにか入力して予約画面までたどり着けたのだが、そこに予約番号を入れないといけなくて、その番号がメールで送られてきたのだけれど、これぐらいの数字はメモしなくても覚えられるわ!と入れるとエラー。また入れてエラー。何回かエラーになったらまた振り出しに戻ってしまった!そんなこんなで予約するのに3時間もかかってしまった。

そんなまくらから噺に入ろうとしてふと思い直して「普段はこんなことしないんですがせっかくなんでみなさんこの羽織を写真に撮ってください」と。
うおおー。珍しいー。何を思ったーー?
撮りたかったけどスマホの電源を落としてしまっていたのであきらめちゃった。頑張って撮ればよかったかな。

そんなまくらから「手紙無筆」。
明らかに読めてない兄貴の強がりがかわいい。
「それがなによりの手掛かりになる」
何度聞いても好きなセリフ。

燕弥師匠「お化け長屋」
マイクの音、大きくないですか?と燕弥師匠。空調は大丈夫?と聞くと客席から「さむい」という声。「寒いってよー」と声をかけてああだこうだとやっていると、着替え中のさん助師匠がほよっと舞台に出てきた。その姿はまるでおじいちゃんのよう(笑)。いなくなってから燕弥師匠が「なんですかあれは。住職の着替えですか」と言ったのがおかしかった~。

怪談噺をやってみたらどうですかと言われたこともあるんだけど、自分はやるつもりはない。うちの一門のニンじゃないっていうのもあるし、自分はお化けが苦手。前に家で「お菊の皿」をさらっていたとき、お菊の幽霊が出てくるところで背筋がぞぞっとした。気のせいかもしれないけど感じちゃったものはしょうがない。あんなに怖くない噺ですらそうだから本気の怪談なんかできるわけない。

そんなまくらから「お化け長屋」。
苦手と言いながら、もくべえさんが語る怪談の部分がしっかり怖くて面白い。しゅっとしてかっこいいから本気の怪談とかやったら絵になるのになー。
一人目の男の怖がりようと、二人目の男のまるで怖がらないところの対比が楽しい。

燕弥師匠「干物箱」
二人目の子が今小学1年生なんだけどこれが絵に描いたようなバカで、と燕弥師匠。子どもの頃は夏休みが待ち遠しかったけど、親になってみると本当に夏休みが恨めしい。うるさくてしょうがない。早く終わらないかと思ってる。
そんなまくらから「干物箱」。おやじの笑顔より女の子の笑顔がいいとのろける若旦那に思わずにやり。こういう若旦那は燕弥師匠にぴったりだなぁ。
明るくて楽しい「干物箱」だった。

さん助師匠「鰻の幇間
独り言を言いながら歩いている一八。ああだこうだと理屈っぽくてなんかすごく楽しい。羊羹を持ってご贔屓の家を尋ねるも空振り。二軒目では渡さずに帰ろうと思っていた羊羹をとられてしまい「なんだあの家は。魚の方から食いついてきた」。

向こうから来た男が誰だか思い出せないまま知ってるふりをして話を合わせて鰻屋へ。向かいながら下駄を褒められて得意になって薀蓄を語る。こんなに薀蓄を語る一八は初めて見たんだけど「下駄のことだったら1時間でも喋れます」には笑った。

2階に上がってみれば部屋で子どもがコマを回してるわ、酒は頭がくらっとくるぐらいまずいわ、漬物は飲みこめないぐらいまずいわ…。そのくらっとくる様子がなんともいえず楽しい。
そのうち客がはばかりに行ってしまい、「いいお客をつかまえた」とご満悦の一八がめくるめく妄想。これがすごく面白い。

なんと客に逃げられたのが鰻が出てくる前なんだな。こういうの初めて。
それから店の女がいかにも融通が利かなそうで話し方もぞんざいでイラっとくるのが楽しい。何度も「コマを回すな!!」と言うのもおかしくて大笑い。

あんまり好きな噺じゃないんだけどすごく楽しかった。だまされるところじゃなくて調子が良くて妄想激しい一八に焦点があたっていたからかもしれない。