りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家落語三人会

6/4(土)、水戸芸術館ACM劇場で行われた「柳家落語三人会」に行ってきた。
今までも小三治師匠目当てで津田沼、秦野、千葉、府中、鎌倉、と行ったけど、ついに水戸ですよ。高速バスですよ。わはは。

・やなぎ「松竹梅」
・さん助「崇徳院
喬太郎「路地裏の伝説」
~仲入り~
・さん喬「妾馬」

やなぎさん「松竹梅」
まくらでは牛の鳴き声を。やなぎさんは前座の頃からまくらが面白かったけどますます磨きがかかってるなぁ。

さん助師匠「崇徳院
2年前に「やさしい死神」に出演させていただいて、いつかこの劇場で落語をやりたいと思っていてそれが実現して嬉しいとさん助師匠。
さん助師匠の地元でもあるわけで、親類やお友だちもいらしているんだろう。あたたかい雰囲気でいいなぁ。

崇徳院」は以前ぎやまん寄席で見たことがあったけど、さん助師の「崇徳院」好きなんだよなぁ。お嬢さんを探すくまさんが最初は声を出すのを恥ずかしがっていたのが、床屋さんで大声を出したり、走り回ってよれよれになっていったり…。ほんとにそうとしか見えなくなってくる楽しさ。
若旦那を探す親方とつかみ合いになるところも二人の必死さが伝わってきておかしい。
のびのび楽しい「崇徳院」だった。

喬太郎師匠「路地裏の伝説」
おもいっきりまくらで弾ける喬太郎師匠。これがもう楽しい。
昨年、協会の仕事で九州を学校寄席でまわった話。座長が喬太郎師匠、それに柳朝師匠(物まねが秀逸だった)、やなぎさん、二楽師匠、お囃子さん。
そのメンバーで飲みに行った話や、小さな空港で3時間つぶさなければならなくなった話。
学校寄席っていうのは「寄席普及」のためにやってるんですけど、20年前から始めていまだにやってるっていうことはまだ普及してないんですね、には笑った。

長いまくらのあと「路地裏の伝説」。ハイテンションのまま落語に入り、でも終わってみると余韻が残っているっていうのがすごい。

さん喬師匠「妾馬」
喬太郎師匠が「ウルトラセブンとさん喬師匠は同期」と言ったのをうけて、「あんなやつ、噺もできないじゃないか。シュワッチだけで」。
なんとなく「妾馬」じゃないかなーと思っていたらやっぱり!さん喬師匠の「妾馬」いいんだよなぁ。八五郎が調子がよくて憎めなくて。三太夫が八五郎におばあさんとご老女はどう違うんだ?と聞かれて「ま、おなじようなもん」と答えたのがおかしかった。
何度聞いてもお鶴に話しかけるところで泣いてしまうなぁ。

素敵な会場で、あたたかくてすごくいい会だった。遠路はるばる行った甲斐があった。