りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治独演会 習志野文化ホール

5/31(火)、習志野文化ホールで行われた柳家小三治独演会に行ってきた。

・禽太夫「権助芝居」
小三治時そば
~仲入り~
・そのじ
小三治「転宅」

禽太夫師匠「権助芝居」
明るくて好きな師匠。
権助の権助ぶりが楽しい。

小三治師匠「時そば
いつも以上にとりとめのないまくら(笑)。
ほんとに思いついたことをぱらぱらと話していて話しているうちに脱線して何を話そうとしているか忘れてしまう。でもそれがまたなんともいえず楽しいんだなぁ。

志ん生師匠は酒飲んで高座に上がって眠っちゃうことがあったけど自分も何年か前に高座の上で寝たことがあった。
うつっぷして寝ちゃったわけじゃなく動きが止まることもなく落語をやり続けてはいたんだけどちょっと意識が飛んで「あれ?俺寝てた?」と思った、と。
そんなこともあったかもしれない。ふふ。

とりとめもない話の中で、自分は高田馬場に住んでいるんだけど、この季節は学生が駅前で酔っぱらって騒いでいることが多くてうんざりする、と。
先日も酔っぱらった学生が電柱にしがみついていたので「ああ、ほんとに早稲田はいやだ」と言ったら、それを聞いた学生が「いいえ。藤短期大学です」。
ぶわははは。なんだこれ?と思ったら「まぁ話半分で聞いておいてください」。
若手の噺家が作ってきたまくらみたいでおかしかった~。

丁寧な16文のまくらから「時そば」。
今「時そば」を聞くとは思わなんだ。
小三治師匠の「時そば」、最初の客がいつも思っているよりもテンポが速くて江戸っ子らしいのにいつも驚く。軽いんだよな、かたりが。そこが好き。
残念なそばを食べた客がだんだんやけくそになっていくところも楽しい。

「転宅」
どろぼうのまくらから「転宅」。
席が2列目の真ん中よりだったのでとても近いところで見られて幸せ…。
表情の一つ一つ、ちょっとした所作や間で、どろぼうの動揺やうれしさが伝わってくる。
財布から金を抜き取られて一瞬びくっとするくせに、つねられるとにへ~とゆるむところが何回見てもかわいくて「きゃー」と思う。南なん師匠とはまた違ったかわいらしさ。