りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

末廣亭5月中席夜の部

5/16(月)、末廣亭5月中席夜の部に行ってきた。

・甚語楼「町内の若い衆」
・小里ん「置き泥」
~仲入り~
・さん助「三人旅・びっこ馬」
笑組 漫才
・扇辰「茄子娘」
・圓太郎「野ざらし」
・紋之助 曲独楽
喬太郎禁酒番屋

甚語楼師匠「町内の若い衆」
楽しい!
自分のおかみさんが親分のおかみさんとは大違いだと嘆く中で、「ねじり鉢巻きして畳の真ん中に座ってる」「あのねじり鉢巻きの意味がいまだにわからない」には笑った。
この師匠のセンス、ごく好きだ。

小里ん師匠「置き泥」
いいなぁ、この師匠。
淡々としているんだけどなんともいえずじんわりとおかしい。
大工がお金をもらって徐々にゆるんでいくところが好き。
これがあまりにドスがきいてるとちょっと嫌な気分になる。

さん助師匠「三人旅・びっこ馬」
初めて聴く噺。さん助師匠って意外に渋い噺を持っているんだなぁ。
喬太郎師匠のお客さんの前でこれをやるのは結構勇気が必要そうだけど、じんわりとした笑いが広がっていい感じ。
寄席ってこういう空気の流れみたいのが感じられるから楽しい。
田舎の馬子のおじさん。人が良くてはっきりしててちょっぴり黒いユーモアがあって面白い。
馬方の親方ののんびりしたなまりのある喋り方が心地いい。さん助師匠の声が明るいせいか、淡々とした会話が全然暗くならなくていいんだよなぁ。

扇辰師匠「茄子娘」
こういう噺、大好き。

喬太郎師匠「禁酒番屋
今日は小さん師匠の命日、と喬太郎師匠。
小さん師匠の道場にご遺体を安置して弟子や孫弟子で見守ったという話。
しんみりした話になるのかと思ったら、その時いたのが、小三太、市馬、さん寿(だったか名前忘れた)の4人だったんだけど、小三太師匠が「飲もう」と酒を持ってきた。
これがものすごい素っ頓狂な声なんだけど「デフォルメしてないです。柳家の最終兵器。今はその座はさん助が受け継いでます」。
さすがに小さん師匠のご遺体があるところで酒盛りはできませんと断ったのだが、「えええ?飲もうよう」と小三太師匠。
下戸の市馬師匠は小三太師匠をぐいっとにらんでいて、ああ、どうしようと思っていると、三寿師匠が立ち上がって小三太師匠に技をかけながら「嫌がってるのを無理に飲もうと言うんじゃない!」。
小三太師匠が「くくるしいようーー。やめろよーー」と叫んだ。
…そんな想い出。

酒のまくらで小さんの命日だから「猫の災難」かなと思っていると「禁酒番屋」。
途中で「茄子娘」が出てきたのが楽しい。
メリハリのある高座ですごく盛り上がった。