りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

いないも同然だった男

いないも同然だった男

いないも同然だった男

★★★★★

モテない男、一世一代の大博打!「誰にも見えない男」は、愛を伝えるため、自分の存在を証明するため、英仏海峡を泳いで渡ることを決意するが…。映画界の巨匠ルコントの最新作は、ちょっとまぬけで哀しい男のずっこけ大冒険。

映画監督である作者が、映像ではない小説という読者の想像に委ねる楽しさを謳歌しているのが伝わってくる。
だけどやっぱり映画的なんだなぁ。br> イルカのシーン、彼女と出会うシーン、そして最後のシーンがたまらなくカッコいい。br> どこでまた現実に引き戻されるの?とドキドキしながら楽しく読んだ。

途中まではシンプルすぎる物語に「なるほど…」と引き気味に読んでいたのだが、最後まで読んで満足!楽しかった。