りつこの読書と落語メモ

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関内寄席・小三治・一之輔二人会

12/12(日)、関内ホールで行われた「関内寄席・小三治・一之輔二人会」に行ってきた。

・小はぜ「一目上り」
・一之輔「笠碁」
〜仲入り〜
・そのじ 寄席囃子
小三治「うどんや」

小はぜさん「一目上り」
わーい、小はぜさん。
見るたびにうまくなってるなぁ。そしてうまいだけじゃなく面白くなってる!間がいいんだなぁ。

一之輔師匠「笠碁」
子どものサンタへのおねだり手紙(サンタさんへ言いながら一之輔師匠の机の上に置いてある)の話やハローウィンに子どもたちがお菓子をもらいにやってきた話など。
笑ったのが一之輔師匠が小学1年生ぐらいでまだサンタを信じていた時。それまでサンタはいつも靴下にプレゼントを入れてきてくれていたんだけど、その年にほしかったのは野球盤。それだととても靴下には入らない。どうしようと悩んでいると母親が「だったらいらないバスタオルを2枚あげるからそれで大きな靴下を作ったら?」。
カーブのところは母親に手伝ってもらって大きな靴下を縫ってそれをクリスマスの1週間前からベッドのところへかけておいた。
父親が部屋に来て「それはなんだ?」と言うので「靴下だよ。今年は野球盤がほしかったから自分で作ったんだ」とこたえると「そうか。入れてもらえるといいな」と。
クリスマス当日、ドキドキしながら靴下を見ると、何も入ってなかった。
自分はこれがいまだに納得いかない。だめだろう、うちの親。なんなんだこれは!
作ればとアドバイスして手伝ってくれた母親。それを見て「サンタが入れてくれるといいな」と言った父親
そこまで知っていてプレゼントを入れないとはなにごとだ!
いまだにわだかまりがあると奥さんにその話をすると奥さんが言った。
「あのさ。考え方を変えてみたら?」
「え?どういうふうに?」
「お父さんもお母さんもサンタを信じていたのかもしれない」

…そんなわけあるか!!
お前はこれが自分の親だったらほんとにそういうことが言えるのか!!
ぶわははは。おかしい〜。ほんとにどこから創作なのかわからないけど最高だわー。

そんなまくらから「笠碁」。
一之輔師匠の「笠碁」は前に見たことがあるけど、その時より顔芸が進化している。
なんていうか若手には難しいと言われる「笠碁」を、あえて若々しくやってるっていうところがいいな。男なんてものはいくつになっても子どもみたいなもんなんだな、って思える。
まくらも効いてるんだな。さすがだ。
サゲを独自に変えていてそこがまた一之輔師匠らしくて楽しい。好き。

小三治師匠「うどんや」
どうやら私は世間の人から見ると年をとっているらしい、と小三治師匠。
自分としたら高校生の時とか前座の時と何ら変わりがないつもりでいるけど、周りから見たら立派な年寄で、確かに年を感じることはある。
それは記憶力。名前なんか出てこなくなるし、何かふと思いついてもすぐにふわふわなくなっちゃうし、今だってさっき出た「そのじ」の名前が出てこない。あいつがどこの出身でとかそういうことはいくらでも出てくるのに名前が出てこない。自分が付けた名前なのに。
そういうのってなんともいえず嫌なもので、もう仕方ないと諦めてはいるけど、いい気もちのするのではない。仕方ないってあきらめるようにはなったけど。

一之輔さんとの二人会は初めてだけど、あの人はやっぱり何かを持ってるね。大きな声では言れないけどやっぱり持ってる人は違うんだよ。努力とかっていうけどそれだけじゃない。
持ってるね。なんですかねあの人は。なんか腹立つね。

そんなまくらから「うどんや」。
小三治師匠の「うどんや」は何回か聞いたことがあるけど、いいなぁ…。たいして面白い噺じゃないのになんだろう。こういう夜があったんだなぁ…っていうのがなんともいえず楽しくてしみじみいい。
小三治師匠が酔っぱらいにしか見えなくなる。
絡んだりはしゃいだりしんみりしたりふと冷静になったり。さんざん絡んでおいて「酔っぱらいはいやだなぁ…」とつぶやくのがなんともいえずおかしいような悲しいような…。
一之輔師匠の爆笑噺に対抗してあえてこういうなんてことない噺をやったのかなぁ、なんて思ったりしたのだった。