りつこの読書と落語メモ

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べつの言葉で

べつの言葉で (新潮クレスト・ブックス)

べつの言葉で (新潮クレスト・ブックス)

★★★★

40歳を過ぎて経験する新しいこと。文学と人生を語る初めてのエッセイ。夫と息子たちとともにローマに移住したラヒリは、たどたどしいイタリア語で秘密の日記を綴りはじめる。ベンガル語と英語、ふたつの「母語」を離れて得た自由。掌篇小説二篇を付す。

新しく学んだ言語で小説を書いていこうなんて驚異的だ。
これだけ作家として成功していて素晴らしい作品を書けるのになんでわざわざ…?ラヒリと近い人ほどそう思い止めるように説得したのかもしれない。

いやしかし彼女ほど聡明で言語のセンスがあれば楽々ものにできてしまうのだろうという考えはこの本を読むと吹き飛ぶ。語学の学習に近道はない。
彼女の勉強の仕方はまさに庭師が広大な自然を相手に挑むように途方もなくコツコツしている。しかしきっと必ず何かを掴み作家として新しい境地に至るのだろう。
すごい人だ。