りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

こしらの集い

11/5(木)、お江戸日本橋亭で行われた「こしらの集い」に行ってきた。

・仮面女子「グラタン」
・こしら「かぼちゃ屋
・こしら「かぼちゃ屋 後編」
〜仲入り〜
・こしら「走れメロス
・こしら「夢金」

仮面女子さん「グラタン」
「渋らく」の楽屋にいる時、師匠が集中を高めるような感じで座っていてそこにステージから漏れる光が当たっていて、凄くかっこよかった。
これからする噺の所作を確かめているのだろうか。手を縦に切るしぐさをしていて、師匠の普段見られない姿が見られてかっこいいなぁと思って見ていた。
が、いつまでもずっとその所作を繰り返しているので、あれ?なんかおかしいぞと思って見てみると、手で影絵を作っていた…。かっこいいと思っちゃったよ…。
自分は「女子」と付いているので女と間違えられることがあって、名鑑を見ると女扱いで誕生日が空欄になってる。
落語会に行っても相手が明らかにがっかりしていることもある。
自分には女子的なところがあって、その一つがグラタンが好きっていうところ。グラタンを好むのは女子が多い。
そんな話からグラタンの噺?えええ?新作?前座でいきなり?と思ったら小噺だった。
ちょっといいじゃない。センスを感じる。

こしら師匠「かぼちゃ屋
「微生物」「素粒子」という手ぬぐいを持参。
あれ?みんなそんな反応?ノーベル賞に興味ない?
Sheelsの時に「戦争反対」って手ぬぐい作ってデモで集まってる人たちのところで売ったら儲かった!と思ったけど、気付いた時には遅かった。
なので、思いついた時に作らなきゃ!と思って作ったんだけど、みんなが思いのほか興味がない。
じゃ今日は特別1名様だけに!これも付けちゃいます、と期限切れのこだまのツアー券。と、そのエピソード。これが面白い!
そして声帯を初めてやられて声が出なくなった。その時の失敗した写真。これもつけます。え?いらない?きもい?そんなに引く?だって好きだったら全部見たいと思わない?え?思わないの?
この怪しい商売っ気がほんとに面白い。両方欲しくないけど(笑)。

上を見ろと言われて「涙がこぼれないように!」
「ああ、そうだな。涙がこぼれないようにな」
「もう涙は止まってるな」
一応ちゃんと「かぼちゃ屋」なんだけどところどころやりすぎだったり壊れたりサゲが違ってたりするのがほんとに面白い。

こしら師匠「かぼちゃ屋 後編」
こちらは新作。
喋り出したかぼちゃ「ぼちゃ」との物語。
なかなかハートウォーミングなのに最後がブラックに終わるのが面白い。

こしら師匠「走れメロス
なんだなんだこれは?と思っていると「走れメロス」の改作らしい。あっけにとられている間に終わってしまった。

こしら師匠「夢金」
噺に入ったとたん笑い声が起きて、「ええ?それかよと思ったでしょ。早いよ。反応が。いいじゃない。俺がやっても。稽古つけてもらってないけど。」とこしら師匠。

中州に来るところまでは同じなのだが、そこからの展開が違う。
逃げ切れず中州に降りる船頭と娘。
船を浪人にやられてしまってどうしようと思っていると中州に釣りに来た田舎者がいた。
しかし田舎者の船は2人乗り。

この田舎者が娘を見て「いい女だな。ほっぺたなめてもええか?」
そして浪人にも迫る。
「えええ?そんなに節操ない感じー?」

この3人をどういう順番で送り届けるか、船頭は悩む。
田舎者を最初に乗せていくと、浪人が娘を殺すかもしれない。
かといって、浪人を最初に乗せていくと、田舎者が娘に何をするかわからない。

よくまぁこういう展開を思いつくなぁ。めちゃくちゃ面白かった。