りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

柳家小三治の会

11/3(火)、さいたま市民会館おおみやで行われた「柳家小三治の会」に行ってきた。

・ろべえ「元犬」
・文左衛門「笠碁」
〜仲入り〜
・仙三郎社中 太神楽
小三治「出来心」

ろべえさん「元犬」
喜多八師匠のところに弟子入りした時の思い出。
師匠がある日「今日は大将のところに行くから」と言う。大将というのは喜多八師匠の師匠である小三治師匠のこと。
高座では「気だるい」「やる気のなさ」を装っているけれど普段は自転車に乗って元気な師匠。でもこの師匠は小三治師匠の前に出るとほんとにやる気がなくなっちゃう。
そう言って小三治師匠の前に出た時の喜多八師匠のまね。これがうまい!!声なき声でやるしぐさがほんとに師匠にそっくりでおかしかった。

文左衛門師匠「笠碁」
今日は小三治師匠の会だから早く来て師匠を出迎えなければと思って早めに来たのだが、すでに小三治師匠の車がある。うわ、どうしようーーしくじったーと思いながら楽屋を訪ねると、マネージャーさんがバッテンを作って「今は駄目」のサインを出している。何かと思ったら小三治師匠がお昼寝中。
のぞいてみるとソファーの上で、うたたねなんてもんじゃない、死んだように眠っている。
楽屋でもなんでもあんな風に死んだように眠ってる師匠を見ることがたまにありますけど、間違いなくそうやって寝ていた師匠は一年以内に死にます、と。
…ぎゃーーーーいやだーーーーやめてーーー。
だから今日は人間国宝を目に焼き付けて下さい。出てきたら、こうやって拝んでください。やってよ。ほんとだよ。絶対だよ。
…絶対やらないよーだ!!
噺は十八番の「笠碁」をじっくりと。

仙三郎社中 太神楽
いつも嫌というほど寄席で見ていて、あまりにもいつも淡々と軽々とやるので、もしかして結構簡単なんでは?と思ったりするのだが、他の神楽の人たちを見るといかに仙三郎社中と翁家社中が上手なのかということがよくわかる。
神楽には言い訳もしゃべりもいらない。素晴らしい。

小三治師匠「出来心」
私はもともとラグビーはよくわからなくて興味がなかった、と小三治師匠。やたらと試合が途中で止められるしルールもよくわからないし反則も多い。だから特に悪意を持っていたわけじゃないけど、なんかわかんねぇなぁと思っていた。
でもあれはよかったね。あの勝ったやつね。五郎丸、いいねぇ!!
ことスポーツに関してはとってもミーハーな小三治師匠が五郎丸のことをきゃーきゃー言うのがほんとにかわいい。スクラムのことを「押しくらごっこ」と言うのがかわいかった〜。
そんなまくらから「出来心」。たっぷり最後まででうれしい。何回聞いても大家さんと八の会話が楽しいなぁ。小三治師匠の「出来心」本当に好き。