りつこの読書と落語メモ

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第3回立川吉笑の打ち上げ21時開宴 その前に19時から落語

11/2(月)、道楽亭で行われた「第3回立川吉笑の打ち上げ21時開宴 その前に19時から落語」に行ってきた。

・ウォルター「金明竹
・吉笑「ゾーン」
・吉笑「蔵替え」
〜仲入り〜
・吉笑「くじ悲喜」

ウォルターさん「金明竹
立川流だとなかなか前座も出番が少なくて」と愚痴ったら、吉笑さんが「じゃ、おれの会に出る?」と誘ってくれたとウォルターさん。
志らく一門は立川流の他の師匠のお客さんには嫌われているという噂を聞くんですが、吉笑さんにそう言うと「おれのお客さんはそういうのないから。面白ければ笑ってくれるよ」と言われ、安心したと同時に逆にすごいプレッシャーになってます。
そう言いながら「金明竹」。
ところどころ怪しいところがありながらも、それも笑いに変える楽しい高座だった。

吉笑さん「ゾーン」
本の締切に追われてかなり追い詰められているという吉笑さん。
自分としてはせっかく本を出すのだから爪痕を残したいという気持ちはあるけれど、もともと自分の落語論を書くつもりでいたのでどこそこに喧嘩を売るようなつもりは毛頭なかったのだが、出版社側はどうもそちらの方向に持っていこうとされているようで、ある程度は受け入れつつも、「いやそこはちょっとまずいんで」と押し返しつつも、両者の妥協ポイントを手探りでさがしつつ…
夜中に書いているとどんどんテンションも上がって「攻め」になるのだけれど、朝見直してみると「こ、これはやばいっしょ」となり慌てて削ったり「あくまでも私個人の考え」と強調したり。
ゴールが見えないまま、書いては送り駄目だしされまた書き直し…の日々らしい。

そんな毎日の中、多分ストレスからだと思うんですけど、スマホシムシティなんかも始めちゃって。
課金せずにどうにかしようとやってるとお金がなかなか手に入らなくて町のインフラを整えられないんですけど、もう住んでる人もいるもんだからやたらと陳情されたりして文句ばかり言われてて、それに追われて…。
私もゲーム大好きなので言ってることがすごくよくわかるのでおかしくておかしくて大笑い。

そんなまくらから「ゾーン」。
これは吉笑さんの代表作なんだと思うんだけど、何回聞いても面白い。
「ああ、あれやな。番頭さん今ゾーンに入られてるんや。だからお前もはよ入り」
荒唐無稽な設定を無理やり受け入れさせるこの説得力はなんなんだ。
笑った〜。

吉笑さん「蔵替え」
大きなお店同士の決め事で、蔵のものを定期的に取り換えることになっている、と聞かされる定吉。
それはお互いにがめつく商売をやらないために、財産は蔵に入りきるぐらいしか持たないことを証明しあうための風習なのだという。
その定期的な蔵替えが他のお店との組み合わせでもあったりして、店の者は蔵の荷物の入れ替えに四苦八苦。
いやよくこういうことを思いつくなぁと思ったら、どこかの島同士でこういうことをやっているところがあって、それにヒントを得て作った噺らしい。
この人の発想ってほんとにどうなっているんだろう。他の誰とも違う世界。面白い。

吉笑さん「くじ悲喜」
引かれる側のくじの気持ちを描いた新作。いやこれがまた面白い。俺はもうハズレの「ティッシュ」やろな、と言いあうくじたちが、ちょっとめくって中を見てみようぜという話をする。
理屈っぽい噺を超絶早口な関西弁でやるっていうところがミソなのかもしれない。
ほんと楽しい。