りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場10月中席夜の部

10/12(月)鈴本演芸場10月中席夜の部に行ってきた。

・駒松「たらちね」
・小んぶ「子ほめ」
・鏡味仙三郎社中
・扇遊「家見舞」
・喬之進「締め込み」
・にゃん子金魚 漫才
・琴調「愛宕の春駒」
・さん助「近日息子」
〜仲入り〜
・アサダ二世 マジック
・志ん輔「紙入れ」
・さん喬「子別れ」

小んぶさん「子ほめ」
最近の小んぶさんはなんか面白い。なんだろう。軽やかな面白さが出て来ていてすごく楽しい。
まくらでも「このあと面白い人が出てきますから」ってなんか自分はそうでもないけどね、みたいな感じで笑ってしまう。
「子ほめ」も、お世辞が言えない男のぞんざいさがけろっと明るくてなんともいえず楽しい。

扇遊師匠「家見舞」
兄貴にお祝いを持っていく二人がいかにも江戸っ子らしくからっとしているので、考えてみると酷い話なんだけど、笑ってしまう。
「絶対笑わせてもらえる」というこの安心感。すてきだ。

琴調先生「愛宕の春駒」
講釈師の中でもしかすると一番好きかもしれない。
講談はいつも物語の中に引き込まれて集中して聞いてしまうのだけれど、琴調先生はふっと息を抜かせてくれるのでとても楽しく聴ける。
リズムや繰り返しが落語っぽくて楽しい。

さん助師匠「近日息子」
早とちりする与太郎と堅物っぽい親父の対比が楽しい。ああだこうだと小言を言っていた親父が与太郎に向かって、ふっと力が抜けて「もういいよ、お前はそのままで」と言ってしまうのがすごくおかしかったんだけど、あれはあの場の雰囲気でふと出てきてしまった台詞だったのかな。なんとも不思議で面白かった。
与太郎も早とちりなら近所の人たちも早とちりなんだけど、親父さんが亡くなったと思い込むのではなくて、後妻はもらわないと言っていた親父さんが再婚してその相手が亡くなったと噂する、というのは初めて聞いた。
中入りの出番のさん助師匠は初めて。いいなぁ、この位置。なんか緊張しながらも楽しく伸び伸びとやっている感じがする。

さん喬師匠「子別れ」
熊さんが酔っぱらって帰ってきて妻子を放り出すところから。
大きな声を出していかにも横暴な感じで本当に酔っぱらって暴れているみたいだった。
そのあとは大きな声を出したりすることなく、静かに噺が展開していく。
子どもがすごくかわいいんだなぁ…。
鰻屋で復縁を言いだされたおかみさんが「ちくしょう」って怒るのがすごくリアル。そうだよなぁ。あんな風にほっぽりだされて苦労して…復縁を言いだされたらそういう反応するよなぁ…。と納得。