りつこの読書と落語メモ

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第一回馬治丹精会

10/9(金)、内幸町ホールで行われた第一回馬治丹精会に行ってきた。

・たま平「初天神
・馬治「棒鱈」
・圓太郎「短命」
〜仲入り〜
・馬治「品川心中」(上、下)

馬治師匠「棒鱈」
馬治師匠の「棒鱈」は二回目。
酒癖の悪い男、ほんとにいるいるこういう人。ぐだぐだぐだぐだなんか文句言ってるの。ろれつが回ってなくて顔も赤くなってほんとに酔っぱらっちゃった?と思うほど。
田舎侍の歌ももうおもいっきりの大声で大笑い。

圓太郎師匠「短命」
圓太郎師匠が末廣亭でトリをとったとき、二ツ目だった馬治さんが最後まで残っていてくれた。
残っててくれたら一緒に飲みに行けるからうれしいもんですよ。でもあいつは黙っていられなかったんでしょうね。「師匠、私師匠の出番が終わるまでぶっ通しでパチンコやってたんですけど、えらい買っちゃいまして」にこにこ笑顔で言うんですよ。
すごい儲かったから師匠にごちそうしたいって言うんですけど、普通はそんなことしないんですよ。先輩がおごるっていうのが決まりですから。それをごちそうしたいっていうのは失礼にあたるんですけど、そりゃもううれしそうな笑顔で何度も何度も言うんで、じゃ二次会はおごってもらおうかということになって、居酒屋に行ったんですよ。ちらっとみたら1万切ってたんで、まぁこのぐらいで済めばよかろうと思ったんです。
で、店を出て、今ならまだ終電間に合うっていって前座は帰って行ったんですけど、ふと気が付いた。あれ?こいつってすごい遠いところに住んでたんじゃなかったっけ?
聞いてみると「え、ええ。そうです。でも東京駅に行けば深夜バスがありますから」
「間に合うの?」
「ええと…もうないですね。」
「なにー?」
「あ、でも大丈夫です。始発まで適当につなぎますから」
「いやいやいや。タクシーで帰った方がいいよ。じゃ…1万5千円ぐらいあれば足りる?」
「あ、いえ、足りないですね」
「そ、そうか。2万円?」
「いやまだちょっと…」
結局3万円タクシー代を出してやることになった。ほんとにあいつはもう、と。

ぶわははは。
なんかほよっとしていて憎めないよなぁ、馬治師匠って。

そんなまくらから「短命」。これがもう面白い面白い。
やけに色っぽくてそれがおかしいのなんの。すっごいなぁ。この吸引力。楽しかった〜。

馬治師匠「品川心中(上、下)」
大好きな噺を通しで聴けてめちゃくちゃうれしい。
馬治師匠のお染はなんだか憎めない。悪女というよりは軽くてお調子者って感じ。だから金蔵もかわいそうなんだけど陰湿な感じはしなくてそこがいい。
仕返し編の方も、お染があっさり白状して開き直ったりしないので後味が悪くなくて好きだな。