りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第129回柳家小満んの会

9/24(木)、関内ホールで行われた第129回柳家小満んの会に行ってきた。
関内ホールは遠いんだけど、小満ん師匠をたっぷり3席見られるこの会はできるだけ行きたいのだ。

・小かじ「道灌」
・小満ん「巌流島」
・小満ん「三人息子」
〜仲入り〜
・小満ん「井戸の茶碗

小満ん師匠「巌流島」
江戸時代にかけられた橋について古い順にあげたり、橋がないところには渡しがあって(渡しの説明をしながら「あなたの私」なんていうフレーズをちらっと入れるところがたまらない)…というようなまくらから「巌流島」へ。
腕自慢でいい気になっている若い侍とそれをたしなめる老練の侍、そのやりとりを見ながらやいのやいのとにぎやかな江戸っ子というのが、軽くてとても楽しい。
小満ん師匠の江戸っ子がいつも思っているより軽くてぞろっぺなのがたまらない。
ことさらギャグを入れたり力を入れなくても軽くやるだけでこんなに楽しい。

小満ん師匠「三人息子」
初めて聴く噺。
道楽者の3人息子が親父の怒りに触れて二階に閉じ込められている。
「道楽者」と一口に言っても3人はそれぞれタイプが違っていて、長男はおしゃれな遊び人、次男は一本気、三男は破天荒。
うまいこと親父の隙をついて二階に梯子をかけさせた長男。
三男がああだこうだとノロケを聞かせている間に、長男と次男はうまいこと梯子を下りて遊びに行ってしまう。それに気が付いた三男も二階から飛び降りて吉原へ。
朝帰りした三人に気づいた親父が問い詰めると上の二人はうまいこと言い訳を言い、三男は開き直って吉原でえらいもてたと言い放って家へ。
親父は怒り狂いながらも、一番見込みがあるのは正直に言った三男だな、と。

なんといっても三男の問わず語りがおかしい。
こういう妄想を爆発させる話ってほんとに聴いていて楽しくて好き。

小満ん師匠「井戸の茶碗
こんなにあっさりした「井戸の茶碗」は初めてだったんだけど、嫌味がなくて無理がなくて今まで聞いた中で一番好きだなー。でも他の人がやったら物足りなく感じるんだろうなぁ。小満ん師匠だからこそこのあっさりさにも味わいがあるというか。
正直清兵衛さんがなぜ古道具を扱わないのかという理由もきちんと語られて、なるほどーと納得。
小満ん師匠の清兵衛さんはいい人すぎず程よくぞんざいなところも良かった。

楽しかった〜。次回も来たい。