りつこの読書と落語メモ

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世界はゴ冗談

世界はゴ冗談

世界はゴ冗談

★★★★

文学の道化にして帝王。この男のおかげで世界は黒い嗤いに満ちてきた――。巨匠、八十歳。なおも最前衛に立ち、小説の沃野を拡げ続けた末の、悪夢のように甘美で刺激的な果実――。老人文学の臨界点「ペニスに命中」、SFと震災の感動的な融合「不在」、二千以上の三字熟語が炸裂する「三字熟語の奇」、最新の文学理論の小説化「メタパラの七・五人」など、異常なまでの傑作短篇集。瞠目せよ、刮目せよ!

毒多めに感じたのは私がヤワになったから?そう考えると老人と呼ばれる年齢(80歳!!)になってもこんな風に攻撃的な作品を書いている筒井さんは凄い。
奔馬菌」の中で、自分が昔想像で書いた「SF」的世界が現実になってしまい、もうあんな風に好き勝手に書けないとあったのは、筒井さんの本音?あるいは皮肉?

銃を持った老人が国会を目指すように…呑気な読者(まさに私だ!)が小説のなかに引っ張りこまれるように…荒々しい世界を垣間見れて、怖面白かった。

それにしても今の国会を見ていると、ほんとにゴ冗談みたいな世界に我々は生きている、と思う。
こんなにも現実の方がおかしくなってしまったら、不条理な小説を書いていた小説家はほんとに困るだろうな。