りつこの読書と落語メモ

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角田光代×平井理央トークショー「これが私の走る道 〜ごほうびランと旅ランと〜」

8/27(木)ラカグ2F sokoで行われた角田光代×平井理央トークショー「これが私の走る道 〜ごほうびランと旅ランと〜」に行ってきた。
とにかく角田光代さんが大好きで。小説も好きだけどエッセイも好きだし人も好き。ランについて語るということだったので張り切って出かけ一番前の席で聞いてきた。

■角田さんは「走るのは好きじゃない」と言いながらどうして走り続けるのか?
・今やめたら二度と走らないだろうという強迫観念にかられて走っている。
・土日に走ることを習慣づけてしまったので、歯を磨かないで寝るときもちわるいのと一緒で走らないと気持ちわるい。自分をそういうふうに強制していった。
・だけど走ってる間は楽しくないので、雨で走れないとわかるとうれしい。

■走るようになったきっかけは?
・(角田)編集者や同業者の仲間がチームで走っていてその後に飲み会をやっていた。すごく楽しそうで飲み会に出たい一心で自分も走るようになった。
・(平井)フジテレビにいたときに「東京マラソンを走らないか」というオファーがあり、当時は言われたことはやるものだと思い込んでいたので「わかりました」と受けた。そのころは結構走るのが辛くて収録がある時は憂鬱で走り終わった後に続ける気持ちになれなくてしばらく走ってなかったのだが、最近になってNYマラソンを走る仕事がきてやってみたら楽しくてそれ以来走ることにはまっている。

■角田さんの大会の経験は?
・今までに6回経験している。最初は東京マラソンだった。
・その時はとにかく途中でトイレも行かず何も食べず給水も二度とっただけで走り続けた。頑張った。その結果が4時間43分だった。
・タイムを聞いてがっくりきた。これだけ全力を出し切って走ってこのタイムなのだからこれから先タイムが縮むことはないだろうという絶望。
・そして見事にその後どこを走ってもそのタイムをキープ。
・毎年参加しているのが那覇マラソン。アップダウンがあってきついのだが村の人たちがみんなで応援してくれて雰囲気がすごくいい。
・しかし水のかわりに泡盛を出してくれたりするので侮れない。
・中間地点の海が見える絶景ポイントでソーキソバを出してくれるおばちゃんがいて、そこでソバを食べて挫折してしまう人が多い。

とにかく走ってる間楽しむことを主眼においていて、走った後も自分なりのご褒美を用意しているという平井さんに対して、「楽しくない」と言い切る角田さん。
聞けば聞くほど意外な返事が返ってくるのがめちゃくちゃおかしい。
たとえば「実は私は走ってみて気づいたんだけど結構闘争心があるんです」と。
走っている時にぶつかられたりするとカチンときて追いかけて行ってぶつかり返したり、自分よりずっと年上の人にぬかされると悔しくて頑張って抜き返したり、何年ものあいだそんなことばかりしていた。
だけどある時に気が付いた。本当はそういうものじゃないんだ、と。敵は外にいるのではなく自分の中にいる。自分と戦わないといけない、ということに気づくのに何年もかかってしまった。
だから平井さんの本を読んで、最初のうちからその境地(楽しむ)に達しているのはすごいと思った、自分もこれからは楽しむことも考えたい。

平井さんがキラキラと美しくてびっくり。女子アナってすごいんだなぁ。
角田さんがべらぼうに面白くて、聞けば聞くほど楽しくて笑い通しだった。
楽しかった〜。

翻訳された「失われた時を求めて」を購入して角田さんにサインをいただく。
何か一言言いたいと思ったものの「いつも楽しく読ませていただいてます」と言うのが精いっぱい。
「(失われた時を求めて)頑張って読んでくださいね」と笑顔で言われ、ぽわ〜ん。