りつこの読書と落語メモ

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奥泉光×いとうせいこう文芸漫談 シーズン4 第16回 若きウェルテルの悩み

8/20(木)、北沢タウンホールで行われた「奥泉光×いとうせいこう文芸漫談 シーズン4 第16回 若きウェルテルの悩み」に行ってきた。
いつものように奥泉さんの近況報告から。夏が大好きな奥泉さんは相変わらず臆せず夏もテニスに励み熱中症になりかけたりしているらしい。
「テニスってね一人じゃできないでしょ。僕の場合ダブルスだから僕が行かないとあとの3人に迷惑がかかっちゃうわけ。しかも、だいたい行って初めて会う相手とやることが多いから。そうするとね。最初のうちは、休み休みやりましょうなんて言ってるんだけど会話も弾まないわけ。じゃ、そろそろやりますか、みたいになって、ついやりすぎることになっちゃうんだ」

わかる…わかりますよ、奥泉さん。
でも無理しないでください、ほんとに…。昔の暑さとはわけが違うんだから。

いとうさんとのバーベキューでも熱中症になってしまった奥泉さん。
本来であればバーベキュー番は奥泉さんの得意技なのに、具合が悪くなって横になってしまったので、仕方なくいとうさんが慣れない手つきでやるはめになったらしい。

漫談はそれぐらいで早速本題に。
「僕はね、ウェルテルにもそうだけどゲーテにも説教してやりたいです」といとうさん。
「だめでしょこれは。今だったらストーカーで訴えられますよ。女性から見たら”やだきもい”って思いますよ、間違いなく。迷惑でしょ、こんな野郎は。」

ぶわははは。そうか。私は全然そうは思わないで読んでいたんだけど…むしろ「恋愛」ってそういうものよね…追及するとそうなってしまうのよね…だからあんまりのめりこんじゃいけないのよね、って。ってことは私も結構ヤバイ野郎なのかもしれない…。

というわけで、終始「ストーカーだ」「これはまずいって」といういとうさんに、「そうね。これはやばいね。でもね」とゲーテを擁護する奥泉さん、という図式で漫談は展開。
私が「なるほど!」と思ったのは、後半にいきなり現れる「編者」の存在。
奥泉さんが「これね、ゲーテが飽きちゃったのかな(笑)。編者というわりに俯瞰して見ているわけでもなくあくまでもウェルテルの視点だし、ここまでやったんだから最後まで書簡でやり通せよという気もするけどね。」「でもこれって映画がまだない時代に書かれた作品なんだよね。だからそういう手法っていうのがまだはっきりとはないから」。
私も読んでいてこの部分は妙な違和感があったんだけど、なるほどそういうことか。この時代には映画的な発想というか視点がないから結構そういうところが平面的だったり自由だったりするんだな。

なんか日にちが経ってしまったのであんまり細かいことは覚えてないんだけど、相変わらず楽しかった文芸漫談。
次回も行きたい。