りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

第76回 月刊少年ワサビ 柳家わさび独演会

7/30(木)、らくごカフェで行われた「第76回 月刊少年ワサビ」に行ってきた。
わさびさんはこの間吉祥寺で吉笑師匠との二人会で初めて見たんだけど、繊細なセンスがとても好みだったので、以前から気になっていたらくごカフェで行われているこの会に初めて行ってみた。

・わさび「豆や」
・わさび「鈍カレ」(しまうま/痒い/浮気メール)
〜仲入り〜
・わさび「出待ち」
・わさび「干物箱」

「豆や」
TVドラマに出演しましたというまくら。
NHKのBSで放送されるらしいんだけど、実は最近まで地上波だと思っていました、と。それで今まですごくもったいぶって話してきたんだけど、それは地上波用のもったいぶりだったので、BSとなるとちょっとあのもったいぶりが恥ずかしい…。
このドラマ一話完結のオムニバス物で、主演は藤原紀香。自分は落語家の役だけど結構重要な役どころ。なのでこれからいろんなことがいろいろ変ってくると思います。
今まではこの会が終わったあとお見送りをして「あの噺誰から教わったんですか?」なんて聞かれてましたけど、今後は「そういうことはマネージャーを通してください」に変わります。
そんなまくらから「豆や」。話し始める前に「ちなみにこれは小せん師匠に教わりました」。マネージャー通す前に自己申告。わははは。

あんまり好きな噺じゃないんだけど(豆やさんがかわいそうで)、わさびさんの顔芸がすごくおかしくて大笑い。
しかもやりながら「小せん師匠はこんな風にはやってませんでした」。

「鈍カレ」
前回お題取りをした「しまうま/痒い/浮気メール」を入れた三題噺。
女子のしぐさがものすごく女子っぽくてドキっ。
痒い感覚を取り戻させるために浮気メールで繊細にさせる、っていう理屈がかなり無理やりな感じがするんだけど、細かいところが丁寧なので妙なリアル感がある。
ところどころ入れるダジャレとかつぶやきが楽しい。

「出待ち」
話し始めた途端、常連さんから「やった!」という喜びのざわめきが。
この会の最初のころにつくった三題噺らしい。
太宰治研究会の部長が部のアピールのために「人間失格」を朗読するという噺なんだけど、とにかくこの部長の暗さ&挙動不審がなんともいえずおかしい。
それを励ます先生がまたなんともいえず楽しくて、大笑い。
常連さんが喜ぶだけのことはあってすごい完成度だった。

「干物箱」 普段は3席らしいのだが今日は4席やらせてもらいますと「干物箱」。ネタ卸しだったのかな。ちょっとまだしっくりきてないようなところがあったけど、楽しかった。