りつこの読書と落語メモ

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夫が多すぎて

夫が多すぎて (岩波文庫)

夫が多すぎて (岩波文庫)

★★★★

モーム(1874‐1965)は「常に楽しんで戯曲を書いた」と語っている。そして観客を大いに楽しませる作品を書いた。夫の戦死を伝えられた妻が再婚する。そこへ思いがけず夫が戻ってくる―この戦争のもたらした悲劇を、モームは抱腹絶倒の喜劇に仕立てあげた。第一次大戦直後に上演され、ロンドンで、ニューヨークで大当りした作品。

夫が戦死したという知らせを受けて夫の親友と再婚したヴィクトリアのもとに死んだはずの夫が帰ってくる。悲劇としかいいようがないストーリーなのに、これがとんでもなく面白い展開に。
女もバカなら男もバカでエゴイストでみっともないけどどこか憎めない。
特に2幕目の意外性には笑ってしまう。…そっちかい!

書きながらモームもニヤニヤしてたんじゃないかなという気がして、こちらも読んでいてニヤニヤ。意地悪モームが楽しんで書いた作品という感じ。