家族シアター
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/21
- メディア: 単行本
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お父さんも、お母さんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、娘も、息子も、お姉ちゃんも、弟も、妹も、孫だって―。ぶつかり合うのは、近いから。ややこしくも愛おしい、すべての「わが家」の物語。
家族をテーマにした短編集。
軽く読めるなーなんて思いながら読んでいたんだけど、「孫と誕生日」で涙腺崩壊。
え?なにこれ?私がじじいに近づいたせい?母親じゃなく、じじいに共感?ひー。
というのは冗談だけど(そうとも言い切れないが)、孫とじじがお互い感じる違和感やすれ違う感じ、それが一気に距離が縮まって「味方」になる感じ、わかるなー。これが家族ってやつだよなぁ。
家族がピンチの時、ほんとに悲しくなるくらいなにもしてあげられないけど、絶対的な味方でいること、お前をいじめる奴を私は嫌いだと言うこと、それだけはしてあげたいと思った。