りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

立川左談次のひとりでやる会vol.7

7/9(木)、日暮里サニーホールで行われた「立川左談次のひとりでやる会vol.7」に行ってきた。
骨折して手術をした左談次師匠復帰の独演会ということで、この日はお客さんがいっぱい。おひざ送りで最前列はさらに高座にぐぐっと近づく。ドキドキ。

・吉幸「蜘蛛駕籠
・談奈「鮫講釈」
・左談次 骨折ものがたり
〜仲入り〜
・左談次「浮世床(夢)」

談奈さん「鮫講釈」
先日自分の会のゲストに師匠を呼んだんですがその日はいままでにないぐらいの大入りで、何かと思ったら、みなさん復帰した左談次師匠を見たくていらしていた、と。
今日も入りきらないぐらい満員のお客様ですね。でも言っておきますけど、今日師匠が落語をやるとは限りませんからね。ちなみにこの間私の会に来てくれたときは、40分骨折の漫談やって終わりでしたから、と笑わせる。
真打トライアルで真打昇進が決まったいきさつもおかしい。左談次師匠の頑固なところとめんどくさがりやのところが伝わってきて楽しい。

そんなまくらから「鮫講釈」。真打トライアルのために覚えたらしいのだが、なんとなくまだ固いというかたどたどしい部分も。
でも気の弱そうなところも含めて魅力のある噺家さんだな。

左談次師匠 骨折ものがたり
杖をつきながら片手にはエコバック(笑)を持って、わざとヨロヨロしながらの登場。
正座ができないと言ってあぐらをかいて座ろうとするんだけど、そこでなかなかすぐに座らずにああだこうだと話すのがもうおかしくておかしくて。
骨折した時の状況から救急車、病院に運ばれてレントゲン、入院生活、とレントゲン写真やその時に切られたズボンなどを見せながら、おもしろおかしく。
いやさすが芸人さんだ。転んでもただでは起きない。辛い出来事も全て笑いに変えてしまう。
それでもいつもちゃらんぽらんに見せている師匠が、落語がやりたくて出てる人がうらやましくてしょうがなかったとぽつりともらしたのがじーん…。
また自分のことを心配して後輩が来てくれていたり、今日もこんなにお客さんが来てくれて…ということに感謝しながらも茶化す師匠がとてもかわいらしくて、ほんとにチャーミングな師匠だなぁとしみじみ。

正座をした時には大拍手で師匠も「正座してこんなに拍手をもらった噺家は私だけだろう」と言って恥ずかしそうなうれしそうな様子がとてもよかった。

左談次師匠「浮世床(夢)」
あぐらをかいて落語をやるのはなんか勝手が違ってやりづらそう…ではあったけど、表情豊かでなんとも楽しい「浮世床」。
「お前比喩ベタだな。安倍首相と同じぐらい比喩がヘタ!」には大爆笑。

いやぁ、ほんとに来てよかった。とても楽しい会だった。