りつこの読書と落語メモ

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歩道橋の魔術師

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

★★★★★

1979年、台北。物売りが立つ歩道橋には、子供たちに不思議なマジックを披露する「魔術師」がいた――。今はなき「中華商場」と人々のささやかなエピソードを紡ぐ、ノスタルジックな連作短篇集。

繊細さと武骨さがあって、ノスタルジックだけど感傷的すぎなくて、エキゾチックだけど肌にピタッとくる感じ。なんだこれは。
この間読んだ「紙の動物園」もそうだったけど、アジアの若い作家侮りがたし!
これは台湾の作家だけど、台湾の作家の作品って今まで読んだことあったっけ?こんなに面白いならもっとたくさん翻訳されてほしい。もっともっと読みたい。

歩道橋にいる魔術師は現実と幻想、子ども時代と大人時代、現在と未来を繋ぐ存在なのだろうか。
不気味だけどどこか懐かしさを感じさせる。
ある意味日本の作家より近しさを感じる。とても良かった。