りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

鈴本演芸場6月中席夜の部

6/15(月)、鈴本演芸場6月中席夜の部に行ってきた。
初日に誘って一緒に見に行ったお友だち、その時が初さん助師匠だったんだけど、「すごくよかった!好き。もう一度行こうかな」と言ってくれたので、一緒に見に行った。

・文左衛門「道灌」
〜仲入り〜
ホンキートンク 漫才
・燕路「お菊の皿
・夢葉 マジック
・さん助「ためし酒」

文左衛門師匠「道灌」
「道灌」は何度も聞いているけど、四天王が出てきたり、今まで聞いたことのないロングバージョン。 文左衛門師匠はどちらかというと苦手だったんだけど、続けて見ているうちにだんだん好きになってきた…。

ホンキートンク 漫才
大好きなホンキートンク
初日に見ているのだけれど、その時と内容を変えてる!すごい!
もうほんとに最初から最後まで全部好き。楽しい。

燕路師匠「お菊の皿
燕路師匠の「お菊の皿」はもう何度も聞いているのだけれど、この日のお客さん(初めて来た人が多そう。ダジャレによく笑う)に合わせてゆっくり楽しくやられていたのが印象的だった。楽しい!

夢葉先生 マジック
毎日毎日絵にかいたように寸分違わぬ内容なんだけど、ここまで同じだと「様式美」って感じでむしろあっぱれ。

さん助師匠「試し酒 」
すごく楽しかった!
尾張屋の主人のもとに近江屋の主人が訪ねるのだが、酒飲みの尾張屋の主人は一杯やって言ってくださいと一生懸命引きとめる。
他に用事があるのでと断っていた近江屋の主人だったのだが、今日お供で連れてきた久蔵という下男がものすごい酒飲みで、と話すと尾張屋の主人が「だったらその男が5升飲めるか賭けをしよう」と持ちかける…。

「試し酒」は何回か見ているけれど、最初のこの主人同志の会話がいかにも大家の旦那らしいのに、後から出てくる久蔵のキャラクターが田舎者というだけでなく、何を言いだすか分からない奇天烈さと狂気?を秘めていて、それがなんともいえず魅力的。
特に飲み始めてだんだん地が出てくるところが、楽しいのと何を言いだすかわからないドキドキが混じってたまらなく楽しい。
しかも旦那がとても旦那らしく鷹揚なので、久蔵でドキドキして旦那でほっとしてというのが、なんとも面白い。

5升飲み切ったところでは、ほんとに飲み切った〜!!という感じで、これ見よがしにやって拍手を求めたりは全然してないのに、自然と「よく飲んだ!」とお客さんが拍手したのがとても楽しかった。
そこであのサゲなので、これはもう見事に決まった!という感じで、見ている私も妙な達成感。
とっても楽しい「試し酒」だった。よかった〜。